ヒトゲノム合成計画で親のない子どもが生まれる? (2/3ページ)
しかしし、今回発表されたプロジェクトは、これに「write」が加えられた「Human Genome Project-Write」となっている事からも、研究が新たな段階に入ったことがわかる。
だからなおさら秘密主義が注目されたのだが、主催者の一人であるハーバード大学医学部のGeorge Church教授は、今回のカンファレンスは人工ヒトゲノムではなくDNA作成の手法の改善に関するものだったとして、陰謀を否定している。
例えばこのプロジェクトで想定されている目的の一つは、医療における薬剤を作り出すために必要な、安全なヒト細胞を作ることだ。具体的には特定のウィルスに抵抗する成分を分泌する細胞を作ることなどだ。
ところが陰謀論者たちは納得していないようだ。
なぜなら、このプロジェクトの名称が元々は「HGP2」と呼ばれており、それは「Human Genome Synthesis Project」つまり「ヒトゲノム合成」を意味していたからだ。それが発表されるまでに「Human Genome Project-Write」に変えられていたというのだ。
さらに、前述で陰謀を否定したGeorge Church教授はトランスヒューマニスト(Transhumanist)、つまり超人間主義者として知られている人物だった。トランスヒューマニズム(Transhumanism)とはテクノロジーで機能が拡張された人間を作ることである。

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■ ヒトゲノムの研究のデリケートさ
したがって、今回のプロジェクトは、主催者側の発表ではワクチン開発の効率化や移植用の臓器の培養といった医学的な応用を目指したものだとされているが、その秘密主義や主催者の背景から、どうしても恐ろしげな噂が生じてしまっている。