【プロ野球】今年は何かが違う?波に乗れぬパ・リーグのクローザーたち
今シーズン、パ・リーグ各球団のファンは何かモヤモヤが溜まっていないだろうか。特に、昨年なら勝ちを確信した試合終盤の安心感が少々心もとないのでは?
理由はズバリ、各球団のクローザー陣の成績が、昨年と比べて不安定だからだ。その検証をするために、輝かしい昨季成績と今シーズンの現状を比較して、受け止めたくない現実を直視してみよう。
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■2015年シーズン終了時のクローザー成績
松井裕樹(楽天)
63試合3勝2敗33セーブ 防御率0.87
サファテ(ソフトバンク)
65試合5勝1敗41セーブ 防御率1.11
増井浩俊(日本ハム)
56試合0勝1敗39セーブ 防御率1.50
西野勇士(ロッテ)
54試合1勝2敗34セーブ 防御率1.83
高橋朋己(西武)
62試合2勝3敗22セーブ 防御率2.92
増田達至(西武)
72試合2勝4敗3セーブ 防御率3.04
平野佳寿(オリックス)
33試合0勝3敗12セーブ 防御率4.06
佐藤達也(オリックス)
59試合2勝7敗13セーブ 防御率3.22
■今シーズンのクローザー成績 ※6月8日現在
松井裕樹(楽天)
22試合0勝3敗10セーブ 防御率5.24
サファテ(ソフトバンク)
29試合0勝3敗20セーブ 防御率1.48
増井浩俊(日本ハム)
18試合2勝2敗10セーブ 防御率4.91
西野勇士(ロッテ)
23試合3勝3敗13セーブ 防御率2.77
増田達至(西武)
20試合3勝2敗9セーブ 防御率1.71
平野佳寿 (オリックス)
22試合1勝3敗12セーブ 防御率1.42
昨季との比較をするまでもなく酷いのは、松井と増井の防御率。特に増井は一時期、2軍に降格するほどだった。高橋に至っては、現在も2軍で調整中だ。
西野は早くも昨季の負け数を上回った。3勝しているが、セーブ機会に失敗して追いつかれた後の勝利のため、不名誉な勝利といえる。セットアッパーの内竜也をはじめ、他の救援陣が絶好調なのが救い。
サファテは5月の月間MVPに選ばれた好成績ではあるものの、実は意外に負けている。もっとも、昨季の1敗のみというのが凄すぎるのかもしれないが。
この中ではっきりと昨季成績を上回っているのは平野ぐらいだろう。ただし、昨季成績が悪すぎたともいえるし、そもそも本来は新守護神コーディエの代役。もはやコーディエがいないものとされている状況はちょっと寂しい。
クローザーは、5~6人いる先発陣と違い、チームでただ一人だけに与えられた最重要ポジション。ペナントレースが佳境に入るこれからに向けて、各球団のクローザー陣には是非とも立て直しをはかってもらいたい。
文=サトウタカシ(さとう・たかし)