【不朽の名作】「貞子vs伽椰子」に行く前に一度チェックしてみては? 「リング」 (3/3ページ)
この千鶴子という人物、同作の他にも、ドラマ『トリック』や京極夏彦著の『魍魎の匣』、またアニメ化もしたマンガ『琴浦さん』などの作品にも、ネタとして使われているので、知っておくとより作品を楽しめるかもしれない。
また、ミステリー作品には欠かせない最後のどんでん返しも、この作品ではかなり上手く機能している。わざわざ古井戸に潜って、貞子の遺骨を探し出し、供養してめでたしめでたしとなるところ、強烈なハシゴ外しが待っている。さらに、玲子があることに気づいて、その後にした決断は、それこそゾッとするオチだ。
なお、本作の一番有名なシーンと言っていい、貞子がテレビ画面から飛び出してくる部分は、現在ではそれほど感動はないかも。その後、様々な映像作品やコントネタでパロディ化されている影響なのか、もはやギャグシーンにしか見えない。当時は凄く衝撃的だったはずなのだが…。しかし、貞子のキャラとしての強烈さは現在でも色あせることはないだろう。髪で顔を隠し、真っ白なワンピース姿で、井戸から這い上がるシーンは今でも衝撃のワンシーンのはず。
(斎藤雅道=毎週土曜日に掲載)