【プロ野球】復活を遂げた広島・野村祐輔の今までとこれから (2/2ページ)
■好調の原因は与四球率
野村はここまで、8勝2敗、防御率2.41と安定感を見せている。その復調の原因はどこにあるのだろう? それは与四球の割合、すなわちコントロールにあるのではないかと考える。
ここまで野村の四球数は19。規定回数到達投手の中では、菅野(巨人)、石田健太(DeNA)、黒田博樹(広島)についで4番目に少ない。与四球率にすると2.290となり、自己ワースト2016年の3.181から比べ大きく改善している。
昨シーズンは、突然崩れ大量失点しまう場面が何度か見られたが、今シーズンはそのシーンはあまり見られていない。元々、球速よりもコントロールと球のキレで勝負する投手。四球が減り抑えているということは、コントロール、球のキレ共に「全盛期」に戻ってきているのだろう。
今シーズンは、チームメイトのクリス・ジョンソンからパワーカーブを習得。スパイクも大学時代の物に戻すなど、復活のためにできることはしてきた。努力の賜物が現在の成績に現れている。
■広島ファンの希望
とはいえ、好調の野村であっても課題は多い。現在、12試合の登板で投じたイニングは74回と2/3。1試合平均約6イニング程度しか投げていないという事になる。年に直すと175イニング。これではエースとしては物足りない。もう少し長く投げられるスタミナをつける事は急務と言えるだろう。
広島のとなりの岡山県出身。高校は広島の名門広陵高。広島ファンにとっては強い思い入れのある野村祐輔。真のエースと呼ばれるその日は近いと、確信している。
文=井上智博(いのうえ・ともひろ)