臨床内科専門医が教える。美肌と便秘ケアの密接な関係 (2/2ページ)
■リラックスすることが、美肌キープにつながる
―交感神経と肌の状態が関係しているということでしょうか。
正木医師 そうです。交感神経が働き続けると、睡眠の質に影響します。寝つきが悪くなる、眠りが浅くて深夜にやたらと目が覚める、熟睡できないということになります。
これが、皮ふの状態にとっては大敵です。皮ふの細胞は、おおよそ28日周期で生まれ変わります。この皮ふの新陳代謝、再生を「ターンオーバー」と呼びます。ケガをしてもいつしか傷跡が治っているのは、皮ふの細胞がターンオーバーを繰り返しているからです。
このターンオーバーは、睡眠中、しかも熟睡しているときにもっとも活発になることがわかっています。熟睡できない、睡眠不足が続くと、皮ふがくすむ、ガサガサするのは、ターンオーバーの周期が乱れて皮ふの角質層がはがれなかったことによることが多いのです。その結果、化粧ノリが悪くなったと実感することになります。
つまり、交感神経が働いているときは、熟睡できない、便秘をする、ターンオーバーが乱れる、ということが同時に起こるわけです。
また、便秘をすると腸内に便が溜まって、害がある物質やガスが発生します。排出されないために腸壁から血液に溶け、全身にまわって毛穴から出て行きます。この場合、皮ふのターンオーバーは物質やガスにじゃまされて滞ると考えられます。
―悪循環にはまっている、ということですね。そうすると、美肌を目指すには、リラックスをしようと言えるのでしょうか。
正木医師 肌あれの原因が病気や薬の副作用などではなくて、生活習慣にあるならば、そう言えます。リラックス気分のときには副交感神経が働いていますから、睡眠の質が良くなり、腸は活発に動き、腸内環境が整えられて皮ふの再生は促されます。
■まとめ美肌キープには、自律神経の副交感神経が働くように、リラックスした時間を持つことが重要であるということです。まずは朝食と朝のトイレタイムをゆっくりととることを目指したいものです。
(品川緑/ユンブル)
取材協力・監修:正木初美氏。日本臨床内科医会専門医、大阪府内科医会理事、日本内科学会認定医、日本医師会認定スポーツ医、日本医師会認定産業医、正木クリニック院長。 正木クリニック:大阪府大阪市生野区桃谷2-18-9 https://www.facebook.com/masaki.clinic.osaka