「『君の膵臓をたべたい』だけのブームで終わったらどうしようと思っていた」 注目の小説家・住野よるにインタビュー! (3/4ページ)

新刊JP

でも、賞を取りたい、もっと売れたいと思ったら、純粋に小説を書きたいと思っていた自分からブレてしまうので、今は読んでくださる人たちのために書くことが自分にとっての幸せに繋がるようになればと考えています。

■「クレヨンしんちゃん」に憧れています

ASUKA:『また、同じ夢を見ていた』を読む前は自分のことをすごく子どもだと思っていたんです。でも、この小説の中で奈ノ花ちゃんが、純粋さを持っていろいろなところにぶつかっていく姿を見て、「これが子どもなんだ」と思ったんですね。あ、実は自分はすごく大人だったんだっていう気持ちになって。



住野:大人になるということは汚れることでもあると思うけれど(笑)、どんな大人になっても、それは自分で選んでそうなってしまったわけですよね。大人になって純粋さがなくなったから動けなくなるわけではないと思いますし、奈ノ花のようにぶつかっていくことはできるんじゃないかなと思います。

金井:キャラクター作りはどのようにしていったのですか?

住野:まずはとにかく自分の好きなものを詰め込んでいきました。小生意気な女の子を入れて、次に一人ぼっちの女子高生。

ASUKA:それでできたのが南さんですね。

住野:そうです。そして、陰のあるお姉さんが好きなので、アバズレさんを…。おばあちゃんも老人と子どもの交流が書きたいと思っていたので。そんな感じで4人が作られました。

金井:桐生君と荻原君はどのように?

住野:この2人は奈ノ花の成長のために登場させました。

金井:子どもの心情を描くことってすごく難しいと思うのですが、違和感なく読むことができました。

住野:それは僕自身、子どもだからかもしれません(笑)。双葉社さんから出ている『クレヨンしんちゃん』がすごく好きで、子どもの目線でしか見えない真実をポッと言ってしまうじゃないですか。ああいうのにすごく憧れます。

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