臨床内科専門医に聞く。熱中症の危険度の見分け方とは? (2/2ページ)

マイナビウーマン

<Ⅱ度……すぐに医療機関へ受診する>

主な症状:頭痛、おう吐、倦怠感、虚脱感、集中力や判断力の低下、など。

<Ⅲ度……すぐに救急搬送して入院が必要>

主な症状:呼びかけに反応しない、水分補給ができない、など。

 さらに正木医師は、自分で気付いて対処できる状況とその方法について、次のようにアドバイスをします。

「Ⅰ度の軽度のときに、すぐにケアすることが重要です。

Ⅰ度のときは、体温を下げようと皮ふの毛細血管が拡張し、血圧が低下して脳の血流が減少するため、めまいやふらつきを覚えます。また、大量に汗をかいているときに水だけを補給すると、血液中のナトリウム濃度が低下して筋肉痛やけいれんが起こります。

Ⅰ度の症状が出たときは、すぐに、水分と塩分を適度に含んだ市販の経口補水液を飲んでください。同時に、風通しのよい日陰やクーラーの効いている室内などの涼しい場所に移動し、衣服をゆるめて安静にしましょう。

また、冷たいタオルやアイスパックで首すじ、わきの下、太ももの付け根などの大きい血管が通る部位を冷やし、体温を下げるようにしてください。

ただし、熱中症が本当に怖いのは、一気にⅡ度以上になることです。その場合は、周囲の人に助けを求めるようにしましょう」

■まとめ

めまいやたちくらみ、大量の汗、筋肉痛などは熱中症の初期症状であり、重症化する前に、水分、塩分補給と体を冷やす必要があるということです。ぜひ覚えておきたいものです。

(岩田なつき/ユンブル)

取材協力・監修:正木初美氏。日本臨床内科医会専門医、大阪府内科医会理事、日本内科学会認定医、日本医師会認定スポーツ医、日本医師会認定産業医、正木クリニック院長。 正木クリニック:大阪府大阪市生野区桃谷2-18-9 http://masaki-clinic.net/wp/

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