ATM不正引き出し「18億円事件」の不敵内幕を「カード偽造犯」が暴露! (2/2ページ)
「“出し子”の部隊なんて探せばいくらでもいますが、今回のように、きちんと統率が取れた部隊を編成できるグループは限られています。捕まった連中にしても『金目当て』と供述しているようですが、報酬はせいぜい50万円。中には3万円で危ない橋を渡った連中もいるそうです。“出し子”をコントロールしていたのは金ではなく恐怖ですよ」(A氏)
ある地域の若者は、地元の不良仲間に呼び出され、こう言って引き出し役を強要されたという。
「もしやらなかったら街を歩けなくなるよ。それに、俺らが警察にパクられたら、お前が密告したことになるから、さらわれないように気をつけろよ」
その際、彼らが口にしたのがある半グレ集団の名だったという。
「複数の拠点に集められた現金は、その日のうちに地下銀行から海外へ送金されたそうです。当然、海外との強いパイプを持つ組織が関与しているはず。主犯格のメンバーはすでに国外に脱出したと聞いています」(A氏)
武器も持たず、決して人前に姿を見せないことから「21世紀型の銀行強盗」と呼ばれる犯行手口。今回は遠く離れた異国のクレジットカード情報が悪用されたが、こうした偽造カードによる犯罪は誰もが被害者になるおそれがあるという。
「不正引き出しだけでなく、スキミングの被害も見逃せません。深夜にコンビニのATMにスキミングの機械を仕掛け、利用客のデータをごっそり抜く手口が横行しているんです。特に磁気タイプのクレジットカードを利用する際は、カードの差し込み口に変な機械が埋め込まれていないか、よくチェックする必要があります」(社会部記者)
日本クレジット協会の統計によると、カードの不正使用による被害額は昨年だけで120億円。もはや他人事ではないのだ。