勝ったら文句言いやすかった? 日本、対スコットランド第2戦で悔やんだ場面 (2/2ページ)
「ボールが、汗で滑って…」
この時間帯から、8対8で組み合うスクラムでもエラーが重なる。
最前列の選手が順に入れ替わったことで、先発のPR稲垣啓太いわく「(組む際の)コミュニケーションがぎくしゃくし始めた」。不和ではなく、かすかな接触不良という意味だ。そのためか、終始観客のブーイングを誘ったマリウス・ミトレア レフリーを、味方に付けられなかった。
後半30分。自陣10メートルエリアで組んだ1本で、故意に崩すコラプシングの判定を下される。
10分前から出ていた中央のHO木津武士は、こう振り返るほかない。
「こちらが反則を取られるような崩れ方をしたのは、反省点です」
ジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチを据える秋、ジャパンはようやく新体制を本格始動させる。選手の合流時期がまばらで、昨秋のワールドカップでの3勝がナショナルチームの立場向上に直結せず。この初夏に渦巻いたこんな体制批判は、結果を残してからこそ伝えたかったろう。それだけに口惜しさは消えない。
38歳のLO大野均は、ただただ、夜空を見上げていた。
「これだけ準備期間の少ないなかでこれだけの戦いができて、悔しさを感じられたのは、幸せです」
(文:向 風見也)