パクッた側がオリジナルを訴える?中国企業の“逆ギレ”事件簿 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 Apple社の問題に対し中国国内では多くの世論が渦巻いています。中国のSNSやBBSを閲覧すると、「中国の恥だ!こんな会社さっさと潰れろ!」「また賠償金詐欺か」、「全然iPhoneと似てないじゃないか!」、「中国の裁判所は盗人を保護して、被害者を攻め立てた」、「佰利公司の訴えが認められたら、以前からパクリ疑惑が指摘されている『Xiaomi』や『HUAWEI』(いずれも中国企業)も外国企業を提訴しはじめるだろうね」、と事件を冷静に受け止め中国側の行為を批判する意見を多く確認しました。

 その一方、偏狭的な「愛国」層は「売国奴は黙っていろ!」「裁判所の判断は正しい。自国の会社を応援してなぜ悪い!」と「南シナ海でアメリカが制裁を行ったら同じような提訴を繰り返してやれ!」、「アメリカはスパイウェア内蔵の件で中国企業を提訴している。今回の件はその復讐だ」などとヒステリックな意見を書き込んでいました。

 日本で『中国のヤバい正体』(大洋図書刊)を発売して以降、僕の元には中国の商業関係者たちから様々な意見が寄せられています。僕が常日頃から中国の悪徳ビジネスを批判していることに対し、「孫は売国奴だ!いつも自国を批判している」という人は、おそらく佰利公司社や『クレヨンしんちゃん』問題の企業と同じく目先の利益だけしか目に見えていない悪徳商人でしょう。

 一方「私たちの商売はいつも中国で迫害されています。今後も批判活動を続けてください」といった意見を述べる人は、中国に公平なビジネス市場が誕生することを期待する誠実な商売人だと思います。

 理不尽な逆ギレ事件が頻発しているのが現在の中国ビジネスです。もし中国国内での商業展開を計画している方がおりましたら、版権管理には十分気をつけて下さい。

著者プロフィール

漫画家

孫向文

中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の31歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。近著に『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)など。

(構成/亀谷哲弘)

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