【プロ野球】鬼門突破?交流戦勝ち越しで見えた広島優勝の可能性 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■最高に神ってる男・鈴木誠也

 劇的勝利の中でも、際立っていたのが鈴木誠也の大活躍だろう。

 6月17日から19日のオリックス戦では、初戦、2戦目と2試合連続のサヨナラ本塁打。これは、史上10人目の偉業で、広島では1984年の長嶋清幸以来だ。ちなみに1984年は日本一にも輝いているだけに、縁起が良い。

 6月20日の試合でも3試合連続となる決勝の本塁打を放った鈴木。劇的な勝利もさることながら、期待の大器がついに覚醒した喜びも大きい。

 緒方孝市監督をして「神ってる」とまで言わしめた、鈴木のミラクル弾。優勝の機運が高まる時は、得てしてニューヒーローが現れるもの。

 その他にも、苦節4年で、初本塁打を放った下水流昂ら、日替わりでヒーローが出現したことも、優勝への機運を高める要因となっている。

■優勝への不安材料

 とはいえ、優勝を成し遂げるには不安材料もたくさんある。まずはここまで、チームの上位進出の原動力となった打撃だ。

 交流戦前までは、リーグ1位のチーム打率.273も、交流戦で.242と低迷したことにより.267まで低下。その爆発力に陰りが見え出してきている。また、チームをけん引していた主砲・エルドレッドの負傷による離脱もチームにとって痛いところ。ペナントレース再開後の得点力に対し、やや不安が残る。

 投手に関しても不安は多分にある。それは、シーズン前からウイークポイントと言われてきた中継ぎ投手だ。

 中継ぎエースのジェイ・ジャクソンは試合数の約半数34試合に登板。抑えの中崎翔太は31試合。今村猛、ヘーゲンズも28試合登板。全員が登板試合よりも多いイニングを投げている。

 現状でも、磐石とは言い難い中継ぎ陣。疲労による負傷は避けたいところ。この層の薄い中継ぎ陣が優勝への一番の不安材料といっても過言ではない。

 不安要素をあげればキリがないが、鬼門を突破したことで視界が良好なのは間違いない。機運が高まっていることもまた事実だ。

 12球団で最も優勝から遠ざかっている広島。今年こそは、26年ぶりの悲願を信じてみてもいいかもしれない。

文=井上智博(いのうえ・ともひろ)

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