安藤泰洋&金正奎。名手マイケル・フーパーとの地上戦へ、胸が高鳴る。 (2/2ページ)
現地時間11日にはバンクーバーでのカナダ代表戦にゲーム副将として先発したが、ハーフタイムに退いた。腰痛のため、26-22という接戦をベンチで見届けた。
18、25日に愛知・豊田スタジアムと東京・味の素スタジアムでおこなわれたスコットランド代表戦は、出場を断念した。欧州6強の一角との注目のカードに後ろ髪をひかれつつ、気持ちを切り替えたのだ。
万全を期して、ワラターズ戦に臨む。
「あの状態でスコットランド代表戦に出ても、いいパフォーマンスはできなかったと思う。この決断がいい決断だったと言えるような試合にしたいです。相手の7番は、きっと勉強になる」
リザーブに入った金は、安藤が欠場したスコットランド代表戦で活躍。欧州6強の一角に対し、手応えをつかんだ。接点に首を突っ込むか否かの判断、低い姿勢でのコンタクトで魅せた。
身長177センチ、体重93キロの24歳。ずっと熱望していたサンウルブズへの追加招集が決まったのは、25日の対スコットランド代表第2戦目を直前に控えた時だった。
「選ばれて嬉しいです。ただ、選ばれたからには自分のパフォーマンスを出さなきゃいけないという責任も感じます」
チーム合流から4日目の6月30日。都内の練習場では、接点に関する練習で周りへアドバイスを送っていた。かねて「どんなチームでもリーダーシップを」と語って来た通りだった。
以前から「憧れ」と公言している同い年のフーパーとの、直接対決。「プレースタイルすべてが好き。憧れの選手とマッチアップできるのは楽しみですけど…」としながら、こうも意気込んでいた。
「憧れのまま終わらせるのは嫌。勝ちたい。それを体現できるいいチャンス。結果を残したいです」
本番は、最高気温が30度とも予想される蒸し暑いグラウンドで開戦するだろう。ホームの利を活かしたいサンウルブズは、空いたスペースへどんどんボールを散らしたい。自軍ボール保持を主眼に置くBK陣は、「相手を疲れさせたい」と口を揃えた。
思い描くプランを実現するには、1つひとつの接点からのスムーズな球出しも不可欠となる。ここで球出しが遅れたら、相手が落ち着いて次の守備列を整えられるからだ。そうなれば、キックやパスを繰り出すスペースは消されてしまう。
SO田村優、CTB立川理道ゲーム主将らの攻撃を滑らかにするには、「我々のホーム(オーストラリアのシドニー)よりも暑い気候のなか、サンウルブズは速いラグビーを展開する。ファンには見応えがあるのでは」と語るフーパーらのジャッカルを、引きはがすほかない。安藤や金ら、FW陣の踏ん張りに注目が集まる。
(文:向 風見也)