あなたに必要な色は何色? 色彩の力で健やかな睡眠を手に入れよう! (2/2ページ)

「自分に足りない色を知り、受け入れることで色彩をより豊かに使えるようになります。使える色が増えるだけ、自分の個性も彩り豊かに表現できるようになります。自分の個性が表現しやすくなれば、自ずとストレスケアにも好影響していきます」(高橋先生)
色を巧みに操り、個性を豊かに表現した人物例をあげるならば、シャガール(97歳)やミロ(90歳)、ピカソ(91歳)などの芸術家たち。彼らが長い人生を歩めた背景には、色彩を豊かに使い、自分の人生を表現できる力が備わっていたことも影響しているのかもしれません。
人を睡眠に誘うのは、青や白のやわらかな色彩日中の暮らしにいろんな色を取り込む意識をもてば、あとは睡眠に向かう夜、いわば心を鎮める時間に最適な色使いを抑えるのみ。
「夜は色彩でたとえると、青から紫へ向かうようなイメージ」と話す高橋先生。睡眠にぴったりの部屋づくりには、寝室のカーテンの色などは、赤やオレンジよりは、ブルーやグリーンなど青みがかかったものがベター。壁の色も真っ白よりは、やわらかいアースカラー、ベージュのほうが、自然な夜の世界をかもしだすことができるとのこと。
「睡眠中に自分の肌に触れるパジャマやリネンは、白や薄いピンク、グレーなどの明るめのやわらかい色がおすすめ。黒などの深くてダークな色のものは、自分が闇と同調してしまうので、できれば避けたほうがよいでしょう」(高橋先生)
人はある程度明かりを落としたところでないと、なかなか睡眠に入っていきにくいもの。心地よい睡眠のためには、照明の色にも気を使うことが重要でしょう。煌々と照らす蛍光灯は神経を覚醒させてしまうので、睡眠の前はやわらかい間接照明の下で過ごし、夜の暗さに向かうようにするのがポイントです。
今身近にない色こそが、あなたに欠けているものや、補うべきもの色を取り入れる過程で、自分に足りていない色を自覚できれば、自分と対話する時間もとれるはず。対話の時間をしっかりもてば、「考えすぎて眠れない…」という不眠症状も徐々に緩和され、より良い睡眠生活を送れることでしょう。
心も身体も健やかになる後押しをしてくれる「色彩心理学」。食べ物やファッション、インテリアなど、身近な“色”に目を向けて、自分の好きな色、そして足りない色を探してみましょう。
監修:日本色彩心理学研究所所長 色彩心理学博士 高橋佳子
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