“世話焼き母さん”は子どもをダメにします!「放っておく子育て」が子どもの成長に欠かせない理由
子どもはいつか親から巣立っていきます。ですから、子育てって“いつかお別れする日のための子育て”なのかもしれませんね。“子どもには魚を与えるな、釣り方を教えよ”の言葉どおり、何でもかんでもあれこれ世話を焼き過ぎると、自分一人では何にも出来ない子に育ってしまう危険があります。
今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が世話焼きは要注意についてお話します。
■子どもには魚を与えるな、釣り方を教えよ
“お腹を空かせている人に魚を与えると、相手はその場の空腹を満たすことが出来る。けれども、この人に魚の釣り方を教えなければ、お腹が空く度に誰かから魚をもらえないと生きていけないことになる。目先のことを満足させることは相手のためにはならない”の意味です。
■子どもが“魚の釣り方”を学ぶチャンスはこんな時
中学に毎日、持っていくお弁当。子どもが登校後、テーブルに本人が入れ忘れたお弁当が置いてあります。
もし、あなたの子どもが中学生だったらどう行動しますか。
(1)親が学校に届ける
(2)放っておく
●「親が学校に届けること」で子どもが学ぶことって?
NO→中学生になっても自分が忘れても“ママが届けてくれる”といつまでも甘えるようになります。
●“放っておく”ことで子どもが学ぶことは?
Yes→お弁当を忘れたから、お腹がペコペコ。代わりに自分でお昼を買いに行かないといけない。出費だ。これからは気をつけるようにしよう。
もしかすると困惑している様子を見て親切な友達が「僕の唐揚げ一個あげる」「私のおにぎり一つ分けてあげる」とおかずを分けてくれるかもしれません。それを食べて“友情の大切さ”をシミジミと感じ、“自分も誰かが困っていたら助けてやろう“と思うようになるでしょう。
お弁当を届ければその日の空腹を満たしてあげられるでしょう。ですが、学ぶことは何もありませんよね。
でも、届けてもらえなければ沢山のことを学べます。お弁当を忘れたことにより、どうすればいいか、“魚の釣り方”を学ぶチャンス到来です。
幼稚園や小学生であれば当然、お弁当は届けなければなりませんが、いつまでもそれをやるのは過保護です。
忘れたことにより、忘れ物に気を付けるようにもなります。そして、困った時に誰かにSOSを出せる子になります。
■失敗体験から学ぶこと
つい、子どもには可哀想な思いをさせたくない、失敗させたくないと思い世話を焼き過ぎるママがいます。
除雪車のように雪をかき分ける“スノープラウペアレント”、ヘリコプターのように子どもの頭上を旋回する“ヘリコプターペアレント”がそれに当たりますね。
失敗することで学ぶことって沢山あります。その子どもの貴重な機会を奪わないようにしましょう。
いかがでしたか。
お弁当だって“料理の仕方”を教えていれば親が朝、熱が出てお弁当を作れないとき、自分で有り合わせの残り物でお弁当を作れる中学生になります。過保護、過干渉に陥らず、生きていく術をあえて体験させるママに変身してみませんか。
【参考】
※ 『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』
※ 『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』
【画像】
※ Minnikova Mariia / Shutterstock