“理想の子ども像”が原因だった…!? 子どもの個性を台無しにする親のNGマインドって?
人には向き不向き、得意不得意がありますよね。明るく社交的な性格な人は営業向き、緻密で同じ作業にコツコツ取り組めるタイプは経理向きなど。
子どもも同じで、自分の子どもが何が得意で何に向いているのか、何をしているときが一番楽しそうかを親として知っておくことが大切です。
今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が“子どもの特性を理解しないことの悪影響”についてお話します。
■「不得意な仕事」を選択するとどうなる…?
会社に就職したとき、上司から「お前は人前に立つのが苦手で社交的でないようだから、外回りの飛び込み営業をして何とか苦手を克服しろ!」と命令されたらどうなるでしょう?
また飲食業についたとき「お前は笑顔がないから訓練のためキッチンの中ではなく、お客様の接客をしろ!」と言われたらどうなるでしょう?
おそらく、自分の最も不得意とする業務に毎日、携わらなくてはならず、かなり精神的に苦痛でしょう。中には過剰なストレスから鬱になってしまう人もいるかもしれません。
苦手なことを克服すると明るい未来が待っている場合もありますが、そこに到達する前に、挑戦意欲よりもむしろ失敗体験により深い挫折感を味わいやる気がなくなってしまうことの方が多いのではないでしょうか。
単にその仕事が自分に向いていないためうまく行かないだけなのに“自分は価値がないダメ人間”と自己否定するようにもなってしまいます。
■子どもの個性を潰す親の「理想の子ども像」
こんな理想や価値観を持っている人はいませんか?
●子どもは元気で野山を駆け回るもの
●子どもは泣いたり笑ったり喜怒哀楽を素直に顔に出すもの
●男の子はやんちゃでよく動き回るもの
●男の子は電車やミニカーが好き
●女の子は優しくておとなしい
●女の子はままごとやお人形が好き
でも、男の子だっておとなしく室内遊びが好きな子もいます。女の子でも暴れ回る子もいれば鉄子(=電車好き)もいます。
“○○だから○○”というのはその人の思い込みで個性を大事にはしていませんよね。勝手な決めつけはその子の特性を潰してしまうことにもなります。
■ママがこんなことを子どもに課したらどうなる?
適材適所に配置されずに苦しむ社員と同じで、ママがこんなことを子どもに課したらどうなるでしょう?
●「お前は引っ込み思案だからそんなところで虫を見ていないで、友達と鬼ごっこをしなさい!」
しかし、友達の輪に入るより砂や虫や草と戯れているのが好きなんです。
●「男の子なんだからもっと強くならないとダメ!叩かれたからと言っていちいち、メソメソするんじゃないの!悔しかったらやり返してきなさい!」
しかし、それができないから泣いているのです。
一定の理想像に当てはまらないからと子どもらしくない、男の子らしくない、女の子らしくないと思うのは止めませんか。
一般的な基準とかけ離れていても、かけがえのないわが子のあるがままを受け入れましょう。
いかがでしたか?
習い事を選ぶときも“運動苦手だから体操教室”、“音楽に興味がないからピアノを習わる”よりも“動き回るのが好きだから体操教室”“踊りが好きだからダンス教室”のように、子どもの特性に合っているかどうかの向き不向きで選んだ方が身になります。
将来の職業選択をするときも、
“子ども好きだから保育園の先生”
“動物が好きだから動物園”
“魚が好きだから水族館のスタッフ”
など興味のある道に進んだ方が生き生きとした毎日を過ごすことが出来ますよ。“好きこそものの上手なれ”の諺通りです。
【画像】
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【参考】
※ 『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』
※ 『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』