読み切りのときと連載で設定が変更された人気漫画5選! どこが変わったの?

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漫画作品は、まず「読み切り」という1話完結の作品が掲載され、そこで人気を獲得した場合にそれを基にした作品の連載がスタートする、というパターンが多く見られます。連載作品は読み切りをベースにしますが、キャラクターデザインが違ったり、設定が微妙に異なることがほとんど。そこで今回は、有名漫画の読み切りと連載版の「設定」について、どのように違っているのかをピックアップしてみました。

●『ONE PIECE』の場合

『ONE PIECE』は、連載前に『ROMANCE DAWN』というタイトルの、内容や設定が異なる読み切りが2度掲載されました。1度目は『週刊少年ジャンプ』の増刊号である「1996年Summer Special」(SS版)、そして2度目は本誌の1996年41号(WJ版)に掲載されています。

連載版では、ルフィの頬に自分でつけた傷がありますが、SS版、WJ版ともにこの特徴的な傷がありません。またルフィがシャンクスからもらった麦わら帽子は、WJ版では祖父からもらったものになっています。他にも海賊の種類が無法者「モーガニア」と、彼らを取り締まる「ピースメイン」の2種類に分かれているというのも、読み切りと連載版の大きな違いでした。

●『食戟のソーマ』の場合

『週刊少年ジャンプ』で連載中の人気料理漫画。2012年52号より連載がスタートしましたが、その前に『少年ジャンプNEXT!』で読み切り作品が掲載されています。

連載版は実家の定食屋『ゆきひら』でひと騒動があった後、料理学校である遠月学園に入学しますが、読み切り版ではすでに遠月学園に入学した状態から物語が始まります。主人公の幸平創真の髪形や顔つき、服装も異なっていました。またヒロインの薙切えりなの側近は連載版では女性ですが、読み切りは男性でした。

●『BLEACH』

『週刊少年ジャンプ』で、2001年の36・37合併号から連載がスタートした『BLEACH』ですが、それ以前に『赤マルジャンプ』の2001WINTER号に読み切りが掲載されています。

主人公・黒崎一護が、突然現れた死神の手伝いをすることになるというコンセプトは連載版と同じで、メーンの登場人物も同じです。ただ、幾つか相違点があり、例えば、一護の家が連載版は町医者ですが読み切りは葬儀屋で、また朽木ルキアが死神の力を一護に渡すと小さくなるなど、微妙に設定が異なりました。ギャグ要素が連載版より濃いのも特徴です。

●『DEATH NOTE』

実写ドラマや映画にアニメにと大変な人気となった『DEATH NOTE』。『週刊少年ジャンプ』2004年1号(発売は2003年12月)で連載がスタートする前に、同誌2003年36号に読み切りが掲載されています。

デスノートが物語のキーであることや、死神リュークが登場するなど連載版と同じ点はありますが、読み切りでは主人公が夜神月ではなく鏡太郎という中学生。ストーリーは、主人公が所有しているのとは別のもう一冊のデスノートの行方を捜すという、ミステリータッチの展開でした。また、「デスイレイザー」というデスノートに書かれた名前を消すことで対象をよみがえらせる消しゴムが登場するのも、連載版と異なるポイントです。

●『七つの大罪』

『週刊少年マガジン』で連載中の人気バトルファンタジー。連載は2012年45号から始まりましたが、同誌2011年52号に原型ともいえる読み切りが掲載されています。

読み切り版は連載版の第1話と似た展開でストーリーが進み、メリオダスやエリザベスも登場します。ただ、そのデザインは連載版と異なっており、メリオダスは連載版よりやや大人っぽく髪形が少し長め。エリザベスは前髪が短く整えられており、両目がはっきりと出ている髪形でした。

『ONE PIECE』など、細かい部分が異なるだけですでに連載版と同じプロットになっているものもあれば、『DEATH NOTE』のような読み切りと連載版で全くプロットが異なっていた作品もあります。他にも、先日アニメ化もされた人気漫画『僕のヒーローアカデミア』も読み切りと連載でプロットが異なる作品だったりします。こうした読み切りとの違いを楽しんでみるのもお薦めですよ!

(中田ボンベ@dcp)

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