鍼灸師が教える。「目の下のクマ、小じわの改善ツボ&ストレッチ」
目の下のクマや目元の小じわを、なんとか改善したいと思う人は多いのではないでしょうか。そこで、女性の健康と美容のツボ療法を提案する太子橋鍼灸整骨院(大阪府守口市)の鍼灸(しんきゅう)師・高田香菜子さんに、朝のメイク前にできるツボ押し法を教えてもらいました。
■目の酷使、睡眠不足、紫外線は目の下のクマのもと目の下のクマや目元に小じわができる原因について、高田さんは次のように話します。
「クマは、目の周囲の血流の滞り、筋肉の衰え、代謝の低下などが原因に挙げられます。日常生活では、パソコンやスマートフォン、テレビを長時間見て目を酷使している、睡眠不足、紫外線を浴びすぎる、また、加齢でできやすくなります。
目尻や目元は皮脂腺(ひしせん)や皮下脂肪が少ないので、乾燥しやすく弾力が保ちにくい部位でもあります。
そのため、血流が滞ると保湿力が低下して乾燥しやすくなります。また、メイクを落とすときに強くこする、洗顔時の水温が高いなど刺激が強いと、小じわができやすくなります」
少しでもクマや小じわを改善するには、どうすればいいのでしょうか。
「スキンケアも大切ですが、まずは、『目の休息』を心がけましょう。特にパソコンやスマートフォンの操作など、小さな画面を凝視して単調な作業に集中しているときは、まばたきの回数が減って筋肉がかたくなりがちです。少なくとも1時間に1度は画面から目を離して休めましょう。
そして、目の周囲の血流を促しましょう。メイク前はもちろん、デスクワーク中や通勤電車でも、気づいたときにさっとツボを刺激してみてください」(高田さん)
■目のまわりの血流を促して、クマや小じわを改善する次に、ツボの位置と刺激の方法を伝授してもらいましょう。
「太陽、瞳子(どうし)りょう、球後(きゅうご)、承泣(しょうきゅう)と目のまわりのツボを順番に刺激して血流を促してから、耳の裏にあるろ息(そく)のツボを刺激して皮ふの乾燥を防ぎます」と高田さん。
(1)太陽(たいよう) を刺激する名前のとおり、視野を明るくすっきりさせることで知られています。疲れによる目の痛み、充血など、目の周囲のさまざまな症状をやわらげるときに刺激したいツボです。
位置:眉毛の外側の端と目尻の外側の間にはさまれた、真ん中あたり。こめかみから目尻に向けて指をすべらせるとある、わずかなくぼみ。左右にあります
刺激法:なか指かひとさし指の腹で、ゆるめに約10秒押し、そっと離します。3回繰り返しましょう。眼球の近くにあるため、強く押さないようにしましょう。
(2)瞳子(どうし)りょうを刺激する「瞳子」は目、「りょう」は角を示すことから、目のかたわらの骨が盛り上がっているところのくぼみにあるツボ、という意味合いです。頭痛や目の疲れ、充血など、頭と目の特効ツボと言われますが、目尻のシワを改善する働きがあり、目の周囲の美容面でも欠かせない役割があります。
位置:目尻からひとさし指の幅1本分ほど外側の骨のくぼみ。左右にあります。
刺激法:ひとさし指かなか指の腹で、頭の中心に向かってゆるめに約10秒押し、そっと離しましょう。3回繰り返します。眼球があるので、顔の内側に向かって押さないようにしましょう。
(3)球後(きゅうご)を刺激する「球」は眼球、「後」は眼球の後方を指しています。ここを刺激すると、眼球の後下方へ作用するため名付けられたと言われます。
位置:まっすぐ正面を見た状態で、目の下側のまわりの骨のふちを4等分します。その外側から1/4のところにあるツボです。左右にあります。
刺激法:ひとさし指かなか指の腹で、やや下方向に向かってゆるめに約10秒押し、そっと離しましょう。3回繰り返します。上側に眼球があるので、上方向に押さないようにしましょう。
(4)承泣(しょうきゅう)を刺激する「承」は受ける、「泣」は泣くから、泣いたときに流れる涙を受けるところを示したツボです。左右にあります。目の充血やドライアイ、むくみなどを解消する働きがあるとされています。
位置:正面を見たときの瞳孔(どうこう)の真下、目の下の骨のふち。左右にあります。
刺激法:ひとさし指かなか指の腹で、やや下方向に向かってゆるめに約10秒押し、そっと離しましょう。3回繰り返します。(3)の球後と同じく、上側には眼球があるので、上方向に押さないように注意しましょう。
(5)ろ息(そく)を刺激する「ろ」は頭部、「息」は息をつくことから、休止や終息を意味します。皮ふを潤す作用があり、顔の皮ふの乾燥やしわの改善に用います。
位置:耳の穴の真後ろと耳の頂点を結んだ中間点。耳の裏の骨の上あたりで、左右にあります。わかりにくい場合は、押して痛みや違和感のある部分を探しましょう。
刺激法:ひとさし指かなか指の腹で、約5秒、少し痛いと感じる程度の指圧を3回繰り返します。
(6)目のストレッチツボを刺激したあとに、眼球を大きく動かして、目の周囲の筋肉をストレッチします。
まずは、目を大きく開いて真上を見ます。同時に眉が持ち上がります。次に、眉を上げたままゆっくりと目を閉じて、下を見るようにして約3秒キープしましょう。この動作を2~3回繰り返します。
さらに、目を閉じたまま眼球をまわしましょう。1回転につき、約10秒をかけてゆっくりと、右回転と左回転を交互に2~3回繰り返します。
ツボ押しの方法について、高田さんは、こうアドバイスを加えます。
「ツボ押しに慣れてきたら、(2)瞳子りょう、(3)球後、(4)承泣の3つのツボは、それぞれひとさし指、なか指、くすり指で同時に刺激してみてください。同じ力加減で同時に指圧することになり、目のまわり全体がすっきりと感じられるでしょう。夕方に疲れが出てきたときにも、さっとひと押ししてみてください」
■まとめさっそく実践したところ、視野が広がって目が軽く感じられ、目元が引き締まったように感じます。見た目年齢を若く維持するために、習慣づけたいものです。ぜひ試してみてください。
(品川緑/ユンブル、写真提供:高田香奈子氏)
取材協力・監修:高田香菜子氏。鍼灸(しんきゅう)師。太子橋鍼灸整骨院勤務。「美は健康な体から!」をモットーに、美容鍼灸、トリートメントなどの施術が得意。 太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10 http://www.taisibasi.com/