ソックとイズナーが勝利して、アメリカが2勝0敗 [デ杯準々決勝]
7月15日から17日にかけて、各国で開催されているデビスカップ・ワールドグループ準々決勝。
「アメリカ対クロアチア」は、アメリカ・オレゴン州ポートランドのトゥアラティン・ヒルズ・テニスセンター(ハードコート)で行われている。
ジャック・ソック(アメリカ)はデ杯初戦で、エンジンをかけてスピードアップするのに少し時間を要した。しかし、一度彼のサービスの調子が上がると、その後のアメリカはクロアチアに対して速やかに2勝0敗とリードを奪い、非常に有利な立場を手に入れた。
ソックは2セットダウンから挽回し、4-6 3-6 6-3 6-4 6-4でマリン・チリッチ(クロアチア)を倒した。そして、第2シングルスでジョン・イズナー(アメリカ)がボルナ・チョリッチ(クロアチア)を6-4 6-4 6-3で退けた。
これによってアメリカは土曜日のダブルス、ボブ&マイクのブライアン兄弟がイバン・ドディグ/マリン・ドラガニャ(クロアチア)を倒せば、そこでチームの勝利を確実にできることになった。
「我々の考え方は、我々はハッピーである、というもの」と、アメリカチームの監督であるジム・クーリエは言った。「我々は愛国心を胸に、ボブとマイクに彼らがやろうとしていることをやってもらう。僕らが手にしたチャンスをうれしく思っている」。
世界12位のチリッチは第2セットでソックのサービスを3度破ってセットカウント2-0としたが、23歳のソックも最初の2セットで勢いを上げかかった時間帯があった。彼はそれをクーリエからのインスピレーションと合わせて活用し、カムバックのパワーを引き出した。
「第2セットでは多くのチャンスがあった。コートからふっ飛ばされるような負け方をしたわけじゃなかった。ただファーストサービスとリターンで、より賢明な選択をする必要があっただけなんだ」とソックは振り返る。
クーリエはチリッチが2週間前にウィンブルドン準々決勝で2セットアップからロジャー・フェデラー(スイス)に挽回されて負けたことにより、精神的ダメージを受けているのではないか、とソックに言って彼の闘志を煽った。
「ジャックを戦い続けさせるため、その考えをニンジン(餌)に使った」とクーリエ。世界26位のビッグサーバー、ソックは奮起し、早めのブレークを果たして第3セットを取る。さらにソックは第4セットで最後の2ゲームを連取して、ついに2セットオールにこぎつけた。
2014年全米オープン優勝者のチリッチは流れが相手に傾いたというより、ソックがよりよいプレーをし始めたのがこの逆転の理由だった、と言った。
「ジャックはすごくいいサービスを打ち始めた。彼はリターンゲームでほとんど僕にチャンスを与えてくれなかった」とチリッチ。
ソックは最終セットでブレークを果たして5-4とすると、最後の4ポイントを連取して3時間13分の戦いに終止符を打った。
ソックはこの勝利を、キャリアのハイライトであると語った。
「一生記憶に残るだろう」とソック。「5セットマッチを戦った機会はそう多くない。そして2セットダウンからの挽回は一度も経験したことがなかった。それを母国の観客の前でやるというのは本当に特別な感慨だ」。
この勝利はソックにとって『ビッグ・フライデー』を飾る仕上げだった。その少し前に、彼はアメリカのオリンピック・チームの一員に命名されていたのだ。
「子供の頃、オリンピック行きは“夢のリスト”の中にあった。参加できることにすごくわくわくしている。いいテニスができるよう祈っているよ」とソック。
イズナーはソックの大逆転劇の勢いに乗じ、19歳のチョリッチをストレートで下した。
「ジャックはポジティブなエネルギーを発していた。それは僕にとっても大いに助けとなったね。僕の肩からプレッシャーを取り去ってくれたよ。僕が何をしようと、我々は負けかかっているわけじゃないのだからね。ジャックのおかげで、僕はいい立場で試合をすることができた」とイズナーは言った。
この試合の勝者は9月に行われる準決勝で、「チェコ対フランス」の勝者と対戦する。アメリカは2012年以来の準決勝進出を目指しているところだ。(C)AP