Cannes Lions 2016② 人工知能は神か悪魔か (2/2ページ)

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■ AIが足りない才能を補う共生関係
次の事例は「JUKEDECK ARTIFICIALLY INTELLIGENT MUSIC COMPOSER」。AIを利用してオリジナルの楽曲を作成できるオンラインサービスだ。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=0PAljh1-Dpg]
従来から音楽自動作曲サービスはあったが、AIを活用すれば、音楽に詳しくなくともカテゴリーや曲調、曲の長さを指定すると、誰にでも高いクオリティの著作権フリーの楽曲が作成できる。
YouTubeには毎分数百時間分の動画がアップロードされていると言われているが、個人が様々なコンテンツを生み出す現代において、足りない才能はAIが補うという、人工知能と人間の共生を示す事例かもしれない。
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■ すでに訪れていた人類の敗北
最後に紹介する事例はGoogle DeepMindによって開発されたコンピューター囲碁プログラム「AlphaGo」だ。これは、世界中でニュースになったので、ご存知の読者も多いだろう。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=PQCrX1sQSzY]
チェスや将棋などの知能ゲームをめぐるAIと人類の対決は頻繁に行われており、科学者やプレーヤーを魅了してきた。チェスでは1997年に当時の世界チャンピオンロシアのガリ・カスパロフ氏が、IBMが開発したコンピューター「ディープブルー」に敗北を喫しており、将棋の世界では、日本将棋連盟会長も務めた故米長邦雄永世棋聖が引退後の2012年、将棋ソフト「ボンクラーズ」に敗北している。
チェスや将棋よりも盤面が広く、可能な打ち手の数が膨大な囲碁の世界では、AIが人類を下すのは、10年は先だと言われてきた。しかし、その予想を覆したのが、DeepMindが開発した囲碁AI「AlphaGo」だ。
AIの開発はまだまだ発展途上ではあるが、その成長スピードは年々加速し、人類の予測を上回り続けている。冒頭のシンギュラリティを迎えるのは、2020年半ばだと言われている。果たして、進化を続けるAIは、人類にとって、どんな存在になっていくのか。
人工知能によってもたらされるイノベーションは人類を幸福に導くものであり、決して破滅をもたらすものではないことを信じてやまない。