【発達障害児の3,000万円訴訟事件に学ぶ】 「特性を理解しない育て方」が将来子どもを犯人にする理由 (2/3ページ)

It Mama

■「育てにくい子の孤独な子育て」と事件によって追い込まれる親たち

こういう報道をされると、まるでアスペルガー症候群などの自閉症スペクトラムに代表される、発達障害児を持つ親は世間から「将来、そんな事件を起こす可能性がある子」という誤った偏見の目で見られることがあります。

ただでさえ育てにくい子の孤独な子育てで悩んでいるのに追い打ちをかけられ苦しみます。

確かに想像力、社会性の障害があるこれらの子どもたちはルールを忠実に守り、他者にもこれを求めてしまうことがあります。その場に応じた臨機応変な対応をが出来ず、融通がきかないところがあります。

例えば、見知らぬ人であっても横断歩道を赤で渡っている人、携帯電話を電車内でしている人を許すことができず、声を荒げて注意したりします。

それは本人にとっては正論なのです。でも、見知らぬ相手から叱られた人は、たいてい嫌な思いをします。

■育て方で未来は変わる

これらの特性を理解していれば、わが子に「知らない人がルール違反をしていても声をあげて注意するものではない」と教えていくこともできます。友人であってもルール違反の罰則を厳しくする方が誤っていることも教えることができました。専門機関でソーシャルスキルトレーニングを受けることもできます。

また、こんな調子で学校生活を送っていると“付き合いの悪いヤツ”と言われ親友を作ることもできずトラブルメーカーになることもあります。

そんなとき、親が障害特性を理解していれば「どうしてお前だけ皆とうまく付き合っていけないんだ!」と叱責することはなく「どうやったらいいのか」をアドバイスする姿勢で子育てができます。

そうでなければ、子どもは年中、親や先生から叱られ、友達もできず「自分は価値がない人間」と自暴自棄になり自己否定し、心の病を発症したり自傷したり、他害に走り事件を起こすケースになることもあります。

育て方により人間は狼にも天使にもなるのです。「事件後に発達障害だと診断された」という言葉に「なぜ、早く気が付いて適切な子育てに切り替えられなかったのか」となんともやりきれない気持ちになります。

いかがでしたか。

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