寝ても寝ても眠いって睡眠障害? 放っておけない過眠症“ナルコレプシー” (2/2ページ)

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また、ナルコレプシー患者の約90%にオレキシン不足が認められているため、オレキシンの欠乏を要因として挙げる声も。
オレキシンは脳内の重要な神経ペプチドで、睡眠・覚醒状態を適切に調整し、興奮したり、感情が揺さぶられたりしたときに分泌され、脳を覚醒状態(起きている状態)に安定させる役割があります。

オレキシンが減ると、脳を覚醒状態に保てなくなってしまうと考えられますが、ナルコレプシー患者のオレキシン濃度がなぜ低くなるのかは、まだ分かっていません。

セルフチェックもできる! ナルコレプシーのチェック方法睡眠障害によって急な睡眠発作が起こり、事故やトラブルに見舞われないためにも、早めに治療を受けることが大切です。

ナルコレプシー、特にカタプレキシーを伴うナルコレプシーの診断には、スイス・ナルコレプシー・スケール(SNS)が有効であるという報告があります。SNSは、睡眠に関する100以上の質問に対する回答を基に分析するもの。

例えば、「どのくらいの頻度で寝付きの悪い日がありますか」という質問に対し、「全くない」から「ほとんど常に」までの回答の中からあてはまるものを選びます。こうしてすべての質問に回答し、算出された合計スコアが0より小さいと、ナルコレプシーの疑いが強いということになります。

また、「エプワース眠気尺度」という方法を使えば、ナルコレプシーを簡単にセルフチェックすることも可能です。これは、日常生活の中で感じる眠気を評価するテストで、世界の医療現場でも採用されています。質問は、さまざまな状況を仮定して、その際にどのくらい「うとうと」するかを尋ねるというものです。

例えば以下は、日本呼吸器学会が公開している「エプワース眠気尺度」日本語版の質問項目のうちの一つ。


1問目:「座って何かを読んでいるとき(新聞、雑誌、本、書類など)」
この質問に対して、
「うとうとする可能性はほとんどない」
「少しある」
「半々くらい」
「可能性が高い」
の回答から最もあてはまるものを選びます。

回答にはそれぞれ0~3のポイントが設定されているので、回答のポイント数の合計を算出。合計ポイントが高いほどナルコレプシーの可能性が高くなり、11ポイント以上の場合は睡眠障害の疑いがあると考えられるそう。

ナルコレプシーをはじめとした過眠症は、思わぬリスクをはらんでいます。こうしたチェックを行い、早期に過眠症の疑いをもつことはリスクを避けるうえで重要です。セルフチェックの点数はあくまで目安になるものの、高得点が出た場合には自分で病気だと決めつけて自己流対処をするのではなく、専門家の診察を受けましょう。



≪参考≫
・Mayo Clinic
・Swiss Narcolepsy Scale(SNS)
・日本呼吸学会雑誌第44巻第11号

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