北朝鮮「魔の山道」でバス転落が多発、数十人が死亡 (2/2ページ)

デイリーNKジャパン

ドライバーの間では、「魔の山道」として知られていた。

咸鏡北道の別の情報筋によると、摩天嶺の地質は硬い岩石で、落石のリスクは低いものの、地下水脈が多い。そのため、トンネル内部のいたるところから水が漏れており、セメント、鉄筋を使ってトンネルを完成させなければならない。

ところが、中央から資材が届かないのをいいことに、工事指揮本部は工事を中断し、金儲けに熱を上げていたというのだ。

北朝鮮の道路インフラは、極めて立ち遅れている。平壌と開城(ケソン)、元山(ウォンサン)、妙香山(ミョヒャンサン)などを結ぶ6本の高速道路があるが、咸鏡道に向かう高速道路はまだ存在しない。

元山から咸鏡南道の咸興(ハムン)を結ぶ高速道路の工事が行われていることは、衛星写真で確認できるが、今回の事故が起きた摩天嶺はそこからさらに北にある。今後も違法なトンネル通行料の徴収が続けば、峠道での事故もなくならないだろう。

最高指導者の金正恩党委員長は、自らハンドルを握るドライバーだとされる。ならばもう少し、国民のために交通の安全に気を遣ったらどうか。

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