子どもが自信を持てるようになる「評価の仕方」得意分野を伸ばしてあげる褒め方のコツ
人には長所、短所、得意なこと、苦手なことなど“多面性”があります。
勉強ができなくたってコミュニケーション能力が高く友達が多い、運動が苦手だけれども絵や工作など細かい作業が得意など様々です。
でも、どうしても親はわが子への期待値が高くなるため、できていない部分だけに目がいってしまうもの。
良かれと思って「これはもうできるんだから、こっちを克服しなさい」と言葉をかけてしまうことってありませんか?
そこで今日は、『1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。
■まだ画一的な自己評価しかできない低年齢児数人の5歳児に「あなたはどんな人ですか?」と質問したことがあります。すると「○○のおうちに住んでいる」「ママの子である」「名前は○○である」「○○のお洋服を着ている」「アンパンマンが好き」「電車が好き」「○○ちゃんと仲良しである」と答えが返ってきました。
所属や外面的な事柄からしか捉えられないのが幼児なんですね。
ところが小学生くらいになると「明るい性格である」「元気である」「怖がりである」など内面的な目に見えない面からも自己評価できるようになります。
でも、6歳になってもまだまだ未分化な子ども。たった一つ何かができないと“全否定”してしまうこともあります。
例えば学校生活では、たかが算数ができないだけなのに、自己評価がうんと低くなることがあります。更に小学校低学年のうちは足が速かったり、運動神経がいいとクラスのヒーローになれます。そうでないと「自分はダメな子だ」と思うようになります。
また、困っている友達がいたら声をかけているなど優しい心を持っているのにも関わらず、成績面からしか評価しない担任に当たってしまうと“ダメ人間のレッテル”を自分で貼ったりします。
■親が「短所」に目が行ってしまうもの親は子どもが持っている素晴らしい部分には目がいかず、お友達や兄弟と比較して「あれができていない、これができていない」と“ないものねだり”してしまいがちです。
でも、次のように評価してあげましょう。
「あなたは足は遅いかもれしれないけれど、友達に優しくできている」
「あなたは算数は苦手だけれども、飼育係を一生懸命やってウサギを可愛がっている」
「漢字は苦手だけれども、給食を好き嫌いしないでお替りもしているね!」
(C)あべゆみこ
■「得意分野」を伸ばそう
つい「できるものはもうやらなくていい、不得意なところを克服させよう」と思ってしまいますよね。
でも、苦手なものを与えらると失敗体験が多くなり達成感も得られません。そうなると“挑戦意欲”はなかなかわきません。
例えば「うちの子は運動神経が鈍いから体操教室で特訓してもらおう」と考えるよりも「うちの子は絵を描くのが得意だからお絵描き教室に通わせよう」のほうが自信が生まれ、苦手なスポーツに立ち向かうエネルギーも出ます。
いかがでしたか?
できていない面ではなく、既に持っている部分に光を当て、それを言葉に出して褒めてやりましょう。
きっと自信がついて他の部分も伸びていきます。
こうすることで子ども自身も自己評価を“勉強ができるできない”、“容姿がいい悪い”など一面だけで判断しなくなりますよ。
また、周りの人に対しても「あの人は○○だからダメ」とレッテルを張るような大人になることはないでしょう。
【画像】
※ OlgaKhorkova、Stone36 / Shutterstock
【参考】
※ 『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』
※ 『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・20年間学習塾を経営、現在は著者・講演家として活動。自閉症児の母。著書は『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』ほか多数。
オフィシャルサイト http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/