【テキトー母さん流☆子育てのツボ!】#17 子どものためによかれと思ってつい過保護になってしまいます
「1人でできる子になる『テキトー母さん流』子育てのコツ」の著者の立石美津子が、ママ達の育児の素朴な疑問に応えるQ&A連載、【テキトー母さん流☆子育てのツボ!】をお伝えします。
第16回は『「子育てだけが生きがいの人生」はよくないのでしょうか?』の疑問にお応えしましたが、第17回のテーマはこちら。
■子育てとは「いつかお別れするため」のもの子育ての目的は“自立”とよく言われます。親が先に死ぬのですから、いつかお別れする日に向かって、子どもが“一人で人生を切り開く術”を身に付けさせているのが子育てなのかもしれませんね。
ただし、まさか、幼児や小学生のわが子に“一人で自活する術”なんて教える人はいませんし、またその必要もありません。でも、幼い頃から子どもが自分で選択したり、自分で出来ることなのにそれを奪い取ってしまう人がいます。
例えば……、
子どもが小学校に入学して、学校へ登校した後、リビングに筆箱が落ちていたとしましょう。
あなたは筆箱を“届ける派”“届けない派”どちらですか?
この時、「面倒くさいから届けない」という選択をした親は“非情な親”、“愛情がない親”なのでしょうか。実はそんなことはないのです。
■忘れ物を届ける親、届けない親●忘れ物を届ける親の子ども
「筆箱がないと子どもが困るだろう」と考えて慌てて筆箱を届けてしまった場合、子どもはどう思うでしょう?
きっとこのように考えてしまいます。
「忘れてもママが届けてくれる」
●忘れ物を届けない親の子ども
「筆箱を入れ忘れたのは子ども。子ども自身の責任だから放っておこう」また「届けるのは面倒くさいから知らんぷりしていよう」とわざわざ学校まで届けない親の子は以下のように成長します。
・「筆箱を忘れてしまった、困った……。明日からは注意して忘れ物をしないようにしよう」
・「今日一日どうしよう。先生や友達に『筆記用具を貸してください』と聞いてみよう」
こうして忘れ物に気を付けるようになったり、SOSを出す術を身に付けていきます。
子どもが中学生なのに、学校に「息子がお箸を忘れてしまったので今から私が届けた方がよろしいでしょうか」と電話してくる保護者がいました。
担任はあきれて「自分で職員室に行って『割り箸を貸してください』ってお願いしに行くんじゃないですか」と返答しました。
それから、届けたら子どもが却って恥ずかしい思いをするかもしれませんよ。
子どもが困っている様子を目にするとつい「失敗させるのは可哀想」と感じてヘリコプターのように子どもの頭上を旋回して監視するママ
このタイプの親を“ヘリコプターペアレント”と呼びます。また、子どもの歩む道の障害物を除雪車のようにかき分ける“スノープラウペアレント”とも言います。
要は“過保護、過干渉”の親ですね。
こんな風に育てられた子どもは自分では何も決められない、1人では何も出来ない子どもに育ってしまいますよ。
こうして子どもにとって“良かれと思って”している親の行為が、子どもの自立の芽をプツプツと切り取っていることがあります。
むしろ、手出しをしないで我慢しましょう。 子ども同士、遊ばせるときも喧嘩をしていないうちから「仲良く遊ぶのよ」、転んでもいないうちから「転ばないのよ」と口癖のように言っている言葉は余計な一言だったりするんです。
喧嘩させて人間関係を構築する術を学習させる方が子どものためになります。 子どもは日々の生活の中で失敗したり、成功したり、自身が体験して様々なことを学んでたくましく育っていきます。
パパとママの“4つの目”で監視するのは止めましょう。そして、直ぐに手出しするのを控えた方が子どもの将来のためにプラスですよ。
【参考】
※ 『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』
※ 『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・20年間学習塾を経営、現在は著者・講演家として活動。自閉症児の母。著書は『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』ほか多数。
オフィシャルサイト http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/