ハリウッド俳優・尾崎英二郎が語る海ドラ『ハウス・オブ・カード野望の階段』の魅力 第2回「通常のTVドラマにはない面白さとは?」 (2/4ページ)

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「ハウス・オブ・カード」は、シーズン1&2の同時製作にゴーサインが出た異例の作品だが、両シーズンで計100億円以上の予算が費やされたという。最新のシーズンには、さらに高額の予算がかけられているようだが、膨大な数の視聴契約客たちの料金でまかなえるので、広告費に頼る必要が無い。シーズン途中で打ち切りになることもなく、尻切れとんぼのような脚本にも絶対にならないということだ。視聴者の満足度が高くなるのも頷ける。

広告費に頼らないということは、CMによる中断が一切無い。これはクリエーターや撮影スタッフとキャストたちにも有益だ。通常のテレビドラマはCMが入るタイミングに合わせてストーリーの盛り上がりを仕掛けるような脚本作りを強いられる。当然、その中断で一旦は流れを止める編集をせざるを得なくなる。

そういう不自然な編集が「ハウス・オブ・カード」には無い。そして、全エピソードを一気に配信することから、視聴者を"次週"まで引き止めるための派手なサプライズ工作も要らない。なので、映画のような趣のエンディングで締めることも可能になる。毎回工夫された、何かが脈打つような終わりの余韻は、心地よいほどでクセになる。


『ハウス・オブ・カード 野望の階段』には各エピソードにタイトルが無い。「第1章、第2章...」と数字が刻まれているだけだ。1話1話では終わらない長編の小説を、人々が読みたい時にページを開くように観れる、そういうドラマ創りにクリエーターのこだわりが表れている。

シーズン1から、製作総指揮の一人である名匠デヴィッド・フィンチャー作品に見られる深遠さ、冷たさ、怖さ、静けさ、スリル、成熟したリズム、そして美しさ... といった作品の重要要素が失われないまま貫かれているのも、この製作体制の賜物なのだろう。
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