悪い手本になってませんか?「できない人を馬鹿にする子に育ってしまう」3つのNG事例
わが子には“心優しい人間になってほしい”“他人を思いやれる人間に育ってほしい”と思いますよね。でも、そう言いながら子どもに無意識に悪い手本を示している人がいます。
今日は、『1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子が親そっくりな子どもの態度についてお話します。
■「できない人を馬鹿にする子になってしまう」3つの事例(1)カットができないからシャンプー係
美容院で、カットする役割を与えられずにシャンプー係りをしていた研修中のスタッフに対して、ある子どもがこんな一言を言い放ちました。
「この店員さんはまだシャンプー係りなんだ」
“シャンプー係りはまだ見習い中。慣れないからお客様のカットを任せられない”子どもはこのことを知識と持っていたわけではありません。親が「あの人はカットができないから、未だにシャンプー係りなのよ」と子どもに言ったことがあるからです。
(2)努力しないから勉強ができない
これは筆者の体験です。学力が低いため2年生で「9+3」の計算問題をやらされている生徒がいました。
するとその子の後ろの座っていた数人の子が「あいつ馬鹿だからあんな問題をやらされている」と笑いました。馬鹿にした言動を叱ると「別の話をして笑っていただけだよ。馬鹿になんかしていないよ」と言い訳をしました。出来ない子を見下した上、叱られたら言い逃れをする態度でした。
おそらく親が「○○君は努力しなかったから勉強できなくなったのよ」といったことを普段、口にしているのでしょう。直接子どもに言わなくてもママ友間や夫婦の会話で伝わっているのでしょう。
謝罪の前に言い訳する態度も同様です。
幼稚園への提出物を忘れて、先生にお咎めを受けたとき「あまりにもお便り多くて見逃しちゃうわよね。電話かメールで連絡してほしいわよね」と自分の失敗を棚に上げて子どもの前で文句を言ったり、登園時刻に遅刻することを注意されて「でも、いつも夜が遅いんで」などと言い訳する親の態度を子どもはしっかり観察しています。
(3)貧乏だからぼろい筆箱
古い筆箱を持っている子。その子に「お前んちは貧乏だからそんな筆箱しか買ってもらえないんだ」と叫んだ子。
子どもが高価なゲーム機を欲しがったとき冗談半分で「うちはお金がないから買えないの」とつい言ってしまうことがあります。でも子どもはこれを真に受けています。そしてゲームを持っていない子を見て「あの子は貧乏だから買えないんだ」と思うようになります。
子どもが高価なものを欲しがったら「それはまだ早い、お友達は持っていても、うちは買わない方針なの」と言いましょう。お金があるなしの理由を子どもに言うのはおかしいですよ。
■反面教師って難しい“人の振り見てわがふり直せ”と言います。他人の良くない言動を反省材料にして「それはやってはならない態度」と学ぶことを“反面教師”と言います。
けれども、親子間ではそうはいきません。親の言うことが絶対だからです。親が担任について「あの先生は指導力がない」と言えば、子どもは「人をそう簡単に評価してはならない」と思うどころか「そうなんだ。あの先生は教え方がうまくないんだ」と素直に受け取ってしまいます。
親の言葉や態度はスポンジが水を吸い込むようにドンドン子どもの脳に吸収されていきます。親を反面教師にするには相当の意識が必要だったりします
“この親にしてこの子あり”ですね。子どもって純真無垢で可愛いばかりではありません。時には相手を傷つける残酷な言葉を言うことがあります。良きも悪しきも大人の言動を見て色々な色に染まっていきます。
普段の何気ないママ友との井戸端会議、夫婦の会話、子どもは聞き逃しません。そして、それがその子の考え方になってしまいますので、気を付けましょうね。
【参考・画像】
※ Ilike、 aerogondo2/ Shutterstock
※ 『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』
※ 『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・20年間学習塾を経営、現在は著者・講演家として活動。自閉症児の母。著書は『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』ほか多数。
オフィシャルサイト http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/