現地時間7月26日、米ロサンゼルスのドジャー・スタジアムで行われた大リーグ・ドジャース対レイズの試合前セレモニーで、人気グループEXILEのボーカル・ATSUSHI（36）が『君が代』を独唱した。

　この日は『ジャパンナイト』と称し、試合前から日本の文化や芸能を紹介するセレモニーを開催。同スタジアムで初となる、日本人による国歌斉唱という大役を果たしたATSUSHIに、およそ47,000人の観衆から大歓声と拍手が巻き起こっただけでなく、遠い日本からも賞賛の声が相次いだ。

　しかしこれだけソロでの活動の方が目立ってくると、気になるのはEXILEというグループに存在するATSUSHIの今後だ。2012年からソロ活動を本格化させて以降は、毎年のようにソロライブツアーを敢行し、現在ではその規模も6大ドームとスケールを拡大させている。

「ここ数年は、EXILEの方向性がよりアイドル路線に向き始めたため、ATSUSHIの声や世界観と合わないのではという声が上がっていました。それもあってか、ATSUSHI派のファンのEXILE離れがより顕著になり、今となっては弟分の三代目J Soul Brothersの勢いに押し負けている状況。ATSUSHIのソロ志向は年々強まっているというのは周知の事実となっています」（音楽関係者）

　さらには、EXILE脱退だけでなく、事務所そのものの離脱の可能性も浮上しているという。

■ATSUSHIが煙たがられている？

　ATSUSHIの独立志向が決定的となったのが、『週刊文春』（文藝春秋）7月14日発売号で報じられた、EXILEの所属事務所LDH内での”パワハラ疑惑”だという。

「事務所のトップはHIRO（47）が務めるだけに今後もEXILEに対する風当たりが強くなることは必至で、そんな状況にATSUSHIのモチベーションがかなり落ちている。ATSUSHIはEXILE脱退だけにとどまらず、LDHそのものの離脱という可能性も十分にあり得る状況です」

　しかし、その一方で反対に、ATSUSHI自身がLDHから煙たがられているという話も聞こえてくる。

「ATSUSHIが怪しい生体エネルギーにハマっているのが理由です。2006年に喉の手術を受けてからハマっていったらしく、今では事務所に数百万規模の機械が何台も置かれているほど。以前、スタッフが食事中に謎の水を吹きかけられるなどして困惑しているという話もありました。実際、この”スピリチュアル趣味”をHIROは相当に嫌がっているようです」（芸能記者）

　最近ではATSUSHIの新プロジェクトとして『RED DIAMOND DOGS』を始動させ、ソロシングル『Beautiful Gorgeous Love』との両A面シングルでデビュー。オリコン初登場2位を獲得するなど、順調な滑り出しを見せている。タイミング的には今を逃す手はないと誰もが考える状況だ。果たしてATSUSHIはどのような選択をするのか、関係者はその動向に注目している。

文・阿蘭澄史（あらん・すみし）

※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相！アイドル流出事件簿』（ミリオン出版）、『事務所をクビになった芸能人』（竹書房）、『芸能人のタブー』（宙出版）など。