元西武・羽生田忠克氏「闇カジノ8億円」地獄を懺悔告白!(3)球場に借金取りが集合した (2/2ページ)

アサ芸プラス

「仕事の面倒も見てくれました。ひと月だけ電気工事をやったり、トラックの運転手を3カ月やったり。たまに野球教室を開いたりもしました。ただ、年間で100万円も稼いでないような生活でした」

 そんな無気力状態を抜け出すきっかけも、支援者の一人が用意してくれたものだった。一時的で終わらない仕事を紹介されたのだ。

「こういう状況だけど、動くだけ動けば、そのうちにやる気も出てくるはずだ」

 そう思って話を請けた羽生田氏は、昨年までその健康食品のネット販売事業に従事した。また、細々とではあるが、収入から借金を返し続けているという。

「お金を借りたのが銀行とか闇金ばかりだったら、自己破産していたかもしれないけど、大半が知り合いでしたから。破産して180人とのコネクションや友情をなくしたくない、という気持ちもある。180人の中には連絡も取らなくなってる人も当然いますし、全員に返せるわけねえな、とも思うけど、自己破産は『もう返さない』って宣言することですからね」

 そして現在、羽生田氏は新たな再起の道を歩み始めている。知人経営者が始める新事業に、声をかけてもらったのだ。

「世話になっている弁当屋を併設した居酒屋のチェーン店を、都内で10店舗ほど経営することになりました。さしあたり今は、最初にオープンする数店の名前や場所を詰めているところ。単なる“名義貸し”じゃなくて、弁当のメニューの決定や、仕出し弁当の営業・配送まで何でもやるつもりですよ」

 ワンコイン弁当をいくつ売れば借金完済となるかはわからない。でも、少しずつ積み重ねていくしかない。

「最終的に、この店が解雇されてしまったプロ野球選たちを雇ってあげられる、受け皿のような形にしていきたい。それが自分の、今の夢ですね」

 奇跡の大逆転は成るか。“野球は9回2アウトから”である。

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