自然流産率は15%…知っておきたい「流産後の妊活」気をつけたいコト
ライフスタイルの多様化から晩婚化、それに伴い出産年齢の上昇といった社会的要因もあり、妊活や不妊治療に臨んでいる女性が増えています。
しかし、残念ながら妊娠したうちの約15%は自然流産すると言われています。
今回は、助産師である筆者が流産後の妊活について、お話したいと思います。
■流産の5つ分類22週未満で妊娠が継続できない状態になってしまうことをいいます。そのほぼ2/3は染色体の異常があることが多いようですが、ほとんどが偶然に起こるものです。連続して3回以上自然流産を繰り返す場合は習慣流産といわれます。
(1)切迫流産
流産が”差し迫っている状態”のことで、“流産してしまった”わけではありません。少量の出血や軽度の下腹痛、腰痛などがあります。
(2)進行流産
子宮頚管が開大し、流産が進行してきている状態です。出血や下腹痛が増強してきます。
(3)完全流産
完全に流れてしまった状態です。出血や下腹痛は軽減、あるいは消失します。
(4)不全流産
卵膜などがまだ子宮内に残っている状態をいいます。出血や下腹痛が持続するため、子宮内の掻把(手術)が必要となります。
(5)稽留流産(けいりゅうりゅうざん)
胎児(芽)が子宮内で死亡後も症状がなく、子宮内に停滞している状態をいいます。
7週未満の場合はそのまま自然に経過をみることが多いでしょう。それ以降は超音波検査で子宮の中を確認し、掻把(そうは)が必要であれば手術をします。
手術は麻酔をして眠っている間におこなわれ、術後は軽度の下腹痛や出血があります。手術の数日後には必ず確認のため診察がありますが、その前に痛みや出血の増加がある場合はすぐ受診しましょう。
■流産後の生活で気をつけたいコトは?
軽度の下腹痛や出血が続く場合は安静にします。仕事をしている場合、無理は禁物です。精神的にも辛い時期ですが、前述の通りほとんどのケースは防ぎようのない理由で起こるものですから、自分を責めてはいけません。
次の妊娠は、多くの場合1~2回の生理を確認してからが良いといわれています。
生理がきちんとあるということは、ホルモンの分泌や子宮内の状態も良好であることを示しますので、確認の意味も込めて、2回の生理を経てからの方が安心でしょう。 但し、担当した医師の考えにもよりますが、今は1回生理が来たら可能だとも言われます。
次の妊娠のために身体の回復を遅らせるような生活は避けましょう。
規則正しい生活、しっかりとした睡眠を心がけるようにします。あまり心配や不安をため込まず、信頼できる相談者によく話を聴いてもらったり、趣味にうちこんでストレスを溜めないようにしましょう。
あまり”妊娠”にばかり気持ちが向いてしまうと、それ自体がストレスになることもありますから、上手に気分転換を図るようにしましょう。
また、冷えなども妊娠しづらい環境を作ってしまいます。適度に身体を動かしたり、食事にも気を遣って”あたたかい身体”を作るようにします。
ゆっくりお風呂に入ったり、リラックスできる時間を設けてパートナーと共に心も身体も癒されるよう工夫してみましょう。
■再度妊娠したら?妊娠を確認したら、まずは無理をしないことが大切です。だからと言って毎日安静にしている必要はありませんが、生活の中で何を優先していくべきかよく考えてみると良いですね。
お仕事をしている場合はどうしても無理をしがちになります。重いものを持ったり、長距離を歩いたりなどは休憩を挟んで、周囲の人に協力してもらいながら、今の時期の自分にできること、できないことは何かをあらためて考えてみましょう。
ただし、出血や下腹痛など何らかの心配な症状があるときは、赤ちゃんを一番に優先することを忘れてはいけません。きちんと安静にし、早めに病院に相談しましょう。
流産後の妊活は不安なことも多いでしょう。
女性の身体はとてもデリケートですから、良いも悪いもさまざまなことに左右されがちです。まずは心と身体の回復を意識して、焦らず、ゆっくりと過ごしましょう。
1~2回の生理を確認したら、再度妊活を開始してみてください。
3回連続で流産が続いた場合は何らかの原因を考慮し、医療機関での詳しい検査をお勧めいたします。
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※ Alliance、Alliance/ PIXTA
【著者略歴】
※ 城所眞紀子・・・社団法人 Newborn Family サポート協会代表理事/母子の心身の健康に関わる専門職でチームを組み、現在は主に産前産後の自宅訪問によるサポート活動をおこなっている。助産師・2児の母。
HP:http://familiko.jp