【高校野球】夏の甲子園からトーナメント表が消えた!”全試合抽選”の是非を問う (2/2ページ)
■つまり勝たなければわからない!
3回戦からはほぼ制約なしの完全抽選(2回戦・最終日の勝者に限り、3回戦も最終日になる)。
勝者から順次抽選を進めるため、試合前や試合途中で次戦の対戦相手が判明するケースもあるが、基本的には目の前の勝負に勝たなければ、対戦カードが割れないシステムになっている。
■「全試合抽選」の是非
春のセンバツや夏の地方大会のように1回戦から優勝までの道筋がわかる「一発抽選」とは違い、「全試合抽選」はワクワク感もあるが、やはり大きなトーナメント表が恋しくなるときもあるのではないだろうか?
連戦を極力防ぐなどの日程的な配慮であれば、むしろ準々決勝以降も含めた「一発抽選」の方がフェアな日程が組めるはずだ。
一説には、次戦の相手をわからないようにすることで「偵察防止」を意図しているという声もある。しかし、今の時代、甲子園に出場するレベルの学校で、対戦相手のデータ分析をしない学校があるのだろうか?
チームによってはベンチ外の部員でデータ班を作っていることも多いが、その分析もまた野球の一部ではないだろうか。
勝ち上がった際の対戦相手を予想できることで、投手陣を中心とした選手のやりくりやコンディショニングもしやすいはず……。
「公平」を謳った改正であったが、「イレギュラーや不透明さによる公平なのではないか」という意見もあがっている。果たして、選手・指導者にとってはどちらがやりやすいのだろうか。
文=落合初春(おちあい・もとはる)