ハサミで切っても表示されたままのディスプレイが開発された? (2/2ページ)
このECディスプレイは、利用されるEC物質の特性次第で性能が左右されるため、研究チームにとっては優れたEC物質を見つけ出すことが課題だった。
また、ディスプレイのフレキシブル性を高めるため、それまでガラス基板を使用していたのを、スプレーすることによって、透明電極の付いた2枚のフレキシブル基板の間に有機/金属ハイブリッドポリマー層と固体電解質層の構造を持たせる事に成功した。
その結果、湿気や酸素に対する高い安定性を備えたフレキシブルなディスプレイができた。

source:http://www.jst.go.jp/pr/announce/20160713/index.html
■ 大型化とカラー化を目指して実用化へ
この有機/金属ハイブリッドポリマーに含まれる金属イオンの種類や有機配位子の構造を変えることで、色を変えることができる。
例えば鉄イオンを含めば青系、ルテニウムイオンで赤系、コバルトイオンで黄系、銅イオンで緑系といった具合だ。
つまり、3原色のポリマーを作ることができれば、将来的にはフルカラー表示も可能になる。
しかも、このディスプレイは用途に応じて自由な形に切断できるため、衣服や鞄、サングラス、家具、家電品、建物の内装など様々な形状に合わせてディスプレイを貼り付けて模様や色を変えることができるようになる。
NIMSでは今後、このディスプレイの大型化と多色化を進めることで、“色の着せ替えを楽しむ新しいライフスタイル”を提案するとしている。
身の回りの様々なものが、カメレオンの様に自在に模様や色を変える時代が、すぐそこまで来ているようだ。
【参考:プレスリリース】
共同発表:好きな形に切れるディスプレイの開発に成功
好きな形に切れるディスプレイの開発に成功 | NIMS