大ヒット中『二重生活』のリリー・フランキー&岸監督に直撃!「人間の半端な部分をこの映画は肯定しています」 (2/4ページ)
Sとか鞭で打たれる感じじゃなくて、ゆるゆると綿で締められて、最終的に布団の中で動けなくなるカンジです(笑)。でも、明快なモノが監督の中にあるので、すごくやりやすいですね。
――また本作は"尾行"というテーマ、それを描いていく視点が凄まじいと思いました。観ていて、人間が気づきたくないことに気づいてしまうような感覚にも陥りました。
リリー:この映画を観たことで実際の自分だったり、見たくなかった本当の何かしらを知ってしまう感覚にはなりますよね。最近のテレビは不倫の報道ばっかり出ているので、この映画もそこにフォーカスが当たりそうだけれど、不倫そのものはこの映画において大きな意味合いは持っていないんです。社会にいるすべての人々が二重構造になっていることに気づいてしまう、そういう作品なんです。
監督:それぞれの登場人物は、それぞれの愛を生きているんですよね。だからリリーさん演じる篠原教授も一見、学術肌の無口な教授ですが、僕の中で大好きなラブシーンがあって。そこが丁寧に描けて、僕は撮っている時も感動していましたけれどね。
リリー:長谷川君がこの眼差しでポスターに写っていると、「不倫映画?」と思われるかもしれないですが、そうじゃないんですよ(笑)。それが発端でもいいですけれど。
監督:リリーさんとお酒を一緒に飲むと、かなり下ネタのほうにいかれますが、この映画の中では排除していただいていて(笑)。そこも楽しみだったんですね、それは、期待通りの効果があったと思っています。
リリー:実は僕も、この教授の気持ちがわかるっていうか、映画を観ていて、ちょっと涙が出てきて、切なくなっちゃいましたよ(笑)。