大丈夫なのか?アメリカでヒトと動物の遺伝子を組み合わせる「キメラ」研究が解禁 (2/4ページ)

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賛否両論の背景

 今のところ、2009年度ヒト幹細胞研究NIHガイドラインがヒト細胞をヒト以外の霊長類の胚盤胞に注入することや、動物を品種改良することを禁じている。しかし、NIHは胚は医学研究の貴重なツールであるとともに、望ましくない結果を防止するために必要な措置は講じるとしている。

 解禁を支持する研究者は、胚を利用することで人間がかかる病気の動物モデルを作成できるようになると期待する。これは新しい病気の予防法や治療法の開発につながる。また、羊、豚、牛の体内で人間の心臓、腎臓、肝臓、脾臓といった内臓を培養することで、臓器移植の可能性も広がるかもしれない。

 「こうした変更の提案によって、NIHの研究コミュニティは責任のあるやり方でこの有望な科学領域を前進させることが可能になると確信しています」とウォリネッツ氏。

 「最終的に、私たちはこの研究を確実に進展させたいと願っています。病気の理解に非常に重要なことだからです。私たちのミッションにとって大切なことは人間の健康です。同時に多くの目がプロジェクトに向けられることを願っています。これについて倫理的な関心があるからです」

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 この類の生物医学研究は決してまったく目新しいものではない。これまでもヒト細胞を持つ動物モデルが開発され、人間の生体や病気の機序について貴重な洞察をもたらしてきた。例えば、ヒト腫瘍細胞は幾度となくマウスの体内で育てられ、がんができる過程や治療法について研究が進められた。また再生医療を進歩させるにあたって、人体のいかなる組織にもなれるヒト幹細胞の評価するために、マウスに注入することは当たり前のことだ。

 しかし、それで全体に対する批判が止むわけではない。
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