金正恩氏が「ひとりぼっち」にされそうになっている (2/2ページ)
それが怖ければ今からでも生き方を変えることだ」という趣旨のことを言っている。
米韓がこうしたメッセージに込めているのは、北朝鮮が内部から変化することへの期待だ。ヒラリー・クリントン氏の外交ブレーンであるウェンディ・シャーマン元国務次官も5月、米ワシントンDCで行われた朝鮮半島関連セミナーの昼食会で発言し、「北朝鮮で内部崩壊またはクーデターが起こる可能性を想定するのは不可欠であり、韓国と米国、中国、日本が速やかに協議を行うべきだ」と述べている。
正恩氏は「深夜の走り屋」もっとも、北朝鮮でクーデターを起こすのがいかに難しいかは、誰もがわかっているはずだ。軍幹部といえども、同窓会レベルの人脈作りすら許されておらず、実際に1990年代には「血の粛清」が行われている。
だから米韓も、北朝鮮内部ですぐに大きな変化が起きるとは考えていないだろう。それでも正恩氏の孤立感を深め、疑心暗鬼へ導き、ストレスを増大させることはできるかもしれない。
ただでさえ独裁者は孤独であり、生活にも様々な不便がともなう。
正恩氏は激太りに加えて睡眠不足にも苦しんでいると見られ、夜な夜な愛車のハンドルを握り、平壌市内を流しているとウワサされるほどだ。
米韓のねらいがどこまで効くかはわからないにせよ、正恩氏が恐怖政治を背景とした独裁権力をふるい続ける限り、彼が孤独から脱出できる日は来ないのではないだろうか。