夏の甲子園・我が心の決勝戦(8)広島の新エース野村祐輔を襲った悪夢のドンデン返し (2/2ページ)

アサ芸プラス

打率3割3分3厘で2本塁打。広陵バッテリーは彼を徹底マークし、第1、第2打席はスライダー中心の攻めで連続三振を仕留めていた。だからこそ、副島は運命の打席も“スライダー狙い”。ストレートは眼中になかった。そして、3球目。前打者へのボール判定を引きずったままの野村の伝家の宝刀が、真ん中高めに入ってきた。それを逃さず反応する副島のバット。次の瞬間、鮮やかな逆転のグランドスラムがレフトスタンド中段に突き刺さった。

 この後、野村は明治大学に進学、東京六大学野球で30勝を挙げ、プロ入りする。その過程でおのれに課した課題は“コントロール”。この佐賀北戦での敗戦を糧に、どんな時でもストライクが取れる制球力を武器にプロへと進んだのである。そして、今年はついに最多勝争い。広島を首位独走へと導く原動力となっているのだ。

(高校野球評論家・上杉純也)

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