すごく短いんだけどやっぱり怖い20の短編ホラーストーリー(怪談話)
怪談、海外で言うところのホラーストーリーは、必ずしも長編である必要はない。優れた作家ほど、より少ない言葉で恐怖の神髄を読者に伝えることができる。
ここにあげる海外の短編ホラーは、短いのにズキューンと胸に突き刺さるそんなものばかりで、夏の暑さを払拭するには十分なものばかりだ。だが極限まで切り詰められた悪夢のような話を読んだ後で、今宵君たちが眠れるかどうかはアイドンノウだ。
記事提供:カラパイア
1. 陶器のようなうつろな目して、わたしが見つけた一番かわいらしいピンクのドレスを着た人形が、うちの棚に座っている。
どうして彼女は死産で生まれてこなくてはならなかったのだろう?
出典: karapaia
2. 312日目。いまだインターネット不通。
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3. 医者たちは、手足を切断した人に言う。ときどき切断したはずの手足がまだあるような幻覚を覚えることがあるかもしれないと。
その瞬間はふいにやってきた。確かに彼は冷たい指に、もうない手を撫でられるのを感じたのだ。
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4. 彼らは発砲ビニールの梱包材に包まれたマネキンを届けた。すると、誰もいないはずのメインルームから、ビニールがプチプチとはじける音が聞こえ始めた。
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5. ガラスをたたく音で目が覚めた。最初、窓がたたかれたのかと思ったが違っていた。その音は鏡からしていたのだ。
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6. 動くことも、息をすることも、しゃべることもできないし、なにも聞こえない。それにずっと真っ暗だ。こんなに孤独なのがわかっていたら、火葬にされたほうがましだったろう。
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7. 今、夜勤でひとりで監視カメラを見ている。地下室でカメラをじっと見つめている顔がある。
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8. 息子をベッドに寝かしつけようとすると彼が言った。「パパ、ぼくのベッドの下にお化けがいないか確かめてみて」 息子のジョークにつきあってベッドの下を見てみた。
すると彼がいた。もうひとり息子がベッドの下に。彼はこちらをじっと見て、震えながらささやいた。
「パパ、誰かがぼくのベッドの上にいるよ」
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9. きつい一日を終えて仕事から帰宅すると、暗い部屋の中で死んだはずのガールフレンドが死産した子供を抱きかかえてあやしていた。生きている人間に空き巣に入られた瞬間を目撃するのとどちらが怖いのかわからなくなってきた。
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10. わたしは妻と娘にお休みのキスをして眠りについた。目覚めると、精神病患者を閉じ込めるための壁に詰め物が入った部屋にいた。そして看護師にそれはただの夢だと言われた。
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11. 昨夜、妻がわたしを起こして言った。家に誰か侵入者がいると。2年前に侵入者によって殺された妻に・・・
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12. 娘は真夜中に泣き叫ぶのをやめようとしない。わたしは娘の墓を訪れて、やめるよう頼んだがやはりだめだったようだ。
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13. 彼女はどうして自分にはふたつ影があるのか不思議に思った。電球はたったひとつしかないというのに。
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14. 長い一日の仕事を終え、疲れて家に帰り、さあ、これからゆったりとひとりの夜を過ごそうと、電気のスイッチに手を伸ばす。
すると、そこにはもうひとつの手が・・・
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15. 自分の家の庭で死体を見つけたら、ものすごく怖い。しかもそれが自分の死体だったら・・・
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16. 弟が昨夜また、迎えにきてくれと電話をしてきた。それは彼が生きていたときにいつもしていたことだ。
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17. 犬が中に入れてくれと、ドアをひっかく音が聞こえる。ドアを開けに行きかけてふと気が付く。
自分は犬を飼っていないということに・・・
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18. 「誰にも言わないって約束してくれる?」わたしは涙ながらに友だちに言った。「昨夜、ママを殺しちゃったの」
「知ってるわ」友だちは言った。
「私見てたから」
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19. 窓の外を見ると、誰かがわたしのほうを見つめているのが見えた。外へ出ると、窓の内側に立ってこちらを見つめている男の姿が見えた。わたしはただそこに突っ立って、男を見つめ返していた。
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20. ハロウィーンは一年のうちでお気に入りの日だ。血まみれになって、切断した遺体のを袋に入れて持ち歩いていても、誰にも咎められないから・・・
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