好調キープで開幕へ。サントリー江見翔太、世界挑戦のためにトライ王を。 (2/2ページ)

ラグビーリパブリック

東芝のタックラーが他の選手に引きつけられている折、パスを呼び込む。

 小野からボールを受け取るや、相手守備網の裏へ一気に抜け出す。追いすがるタックラーを持ち前の馬力で振り切り、歓声を呼んだのだった。

「常にプレッシャーがかかっている晃征さんの周りへ行って、あとは強みを生かしてゴールラインを破ってやろう、と」

 定位置争いは厳しい。スーパーラグビーのブランビーズ(オーストラリア)からはナイジェル・アーウォンが参戦。日本代表経験のある長友泰憲や足の速い中靏隆彰も元気とあって、昨季の最多トライゲッターは「WTBも当たり前に出られるポジションではない」と自覚する。だからこそ世界への挑戦を前に、定位置確保のための「コミュニケーション力」のアップを欠かせないと捉えるのだ。

「去年から試合に出させてもらったのですが、当時は出ることに一生懸命で、チームとしてどう勝つかをあまり考えられなかった。ただ今年からは、そう考えなきゃいけないようになった。外国人選手も、足の速い選手もいる。そこでどう差別化を図るか。…コミュニケーションが求められてくる。試合に出続けたい。そうでないと、面白くないです。今年も競争して結果を出し続けられれば…。やっぱり、スーパーラグビーは興味があるので。代表を含め、その先の目標につながっていけばいいかなと思います」

 フィジカリティと突破力を長所にする日本人WTB。現代にあっては稀有な存在感を発揮すべく、「強みを活かすためにどんな動きをしているか」を徹底的に考える。

(文:向 風見也)
「好調キープで開幕へ。サントリー江見翔太、世界挑戦のためにトライ王を。」のページです。デイリーニュースオンラインは、スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る