子どものころは「勉強しなさい」「ゲームは1時間までにしなさい」など、いろいろなことで叱られて、うるさいな！ と反抗的な態度をとってしまうことが多かったと思います。でも大学生になって振り返ってみると、あれは自分のためを思って言ってくれていたんだと実感する人も。そこで今回は、大学生のみなさんに、今考えると親に叱ってもらっていてよかったと思うことについて聞いてみました。

■あの時、親に叱ってもらってよかったと思うことを教えてください。

●食事マナー

・食事のマナーは大人になってから重要だと思うから（女性／21歳／大学4年生）
・ごはんのときに嫌な思いをさせなくていい（女性／21歳／大学3年生）
・食べ方を褒められることが多いから（女性／19歳／その他）
・「肘ついてご飯食べるな」。今それやったら恥ずかしい（男性／21歳／大学4年生）

食事のときはさまざまなマナーがあって、子どものときにはなんでそんな細かいことまで……とイラっとすることもあったはず。今になるとそんな小さなマナーも大事なんだなぁと理解できます。

●好き嫌いせず食べられる

・トマトは食べられるようになった（女性／23歳／その他）
・そのおかげで外で他人と食事会をしても恥ずかしいことはないから（女性／20歳／大学1年生）
・嫌いなものが今でもないから（女性／19歳／大学2年生）

ピーマンやトマトなど野菜嫌いの子どもは多いですね。なんとか克服させようと毎日必死になってくれていたお母さんの努力が、今好き嫌いなく何でも食べられることに繋がっています。

●きちんとあいさつする

・習慣化してきちんとあいさつできる人間になれたから（女性／20歳／短大・専門学校生）
・誰にでもあいさつを進んでできるようになったから（女性／18歳／短大・専門学校生）
・あいさつは自分からすることに意味があるということをよく言われていて、今この歳になってその大切さを実感することが多いから（女性／19歳／大学1年生）

挨拶は人と接する上での基本中の基本。これができなければ、人から信頼を得ることは難しいですよね。当たり前のことですが、改めて言われてよかったと思えます。

●ゲームをやりすぎない

・自分でゲームの限度時間を決められるようになったから（男性／23歳／大学4年生）
・後悔しているから（女性／25歳／大学4年生）
・ゲームをしてばかりいたら、今頃学習が定着していないから（男性／21歳／短大・専門学校生）
・目の健康にいいと感じる（女性／21歳／大学4年生）

小さい頃はテレビゲームが主流でしたが、いまはスマホゲームをやることが多いでしょう。昔から叱られていれば、課金をして何時間もゲームに没頭することは少なそう。

●言葉遣い

・言葉遣いは大切だから（女性／23歳／大学4年生）
・大人との会話に役立つ（女性／22歳／大学4年生）
・自分としてもきちんとした言葉遣いを使えたほうがいいと思うから（女性／21歳／大学4年生）

特に女性は男っぽい口調にならないように注意を受けたはず。最近は大学生の言葉の乱れがよく取り上げられるので、親に指摘されててよかったなと思う女子も多いかも。

●その他

・勉強しろと言われたこと。勉強でここまできたから（女性／19歳／短大・専門学校生）
・門限。門限が早いから夜遊びとかの習慣がない（女性／21歳／大学3年生）
・字を丁寧に書くこと。人に字を褒められるから（女性／20歳／大学1年生）

子どものころに言われてイラっとする言葉No.1と言っても過言ではない「勉強しなさい」。大学まで来て、楽しいキャンパスライフを送れるのもその言葉のおかげだったなと実感しますね。

いかがでしたか？ 親から言われたことにはつい反論したくなってしまうものですが、大人になるといわれてよかったと思うこともたくさん。今からでも遅くないので、「あの頃はありがとう」と親に感謝の気持ちを伝えてみてもいいかもしれませんよ。

文・学生の窓口編集部

マイナビ学生の窓口調べ
調査期間：2016年8月
調査人数：大学生男女295人