【服×心】ファッションから生まれる認知の歪み…あなたは大丈夫? (3/3ページ)
小さい頃に持っていたぬいぐるみを、大人になっても持っている人っていますよね。
こういう感じで、輝いていた頃の服を着ることで自信のスイッチが入る人は、アンカリングを上手に利用していると言えるでしょう。
アンカリングもいきすぎると認知の歪みに!?
自分が輝いていた頃のファッションを取り入れることで自信をつけている人もいる一方、これがいきすぎて病的な印象を与えてしまう人もいます。例えば、毎日まったく同じヒッピーファッションをしている人や、頭のてっぺんから足の先までピンクずくめの人など。おそらくピンクずくめの方は、家のインテリアもピンクずくめのはずです。全部ピンクじゃないと気が済まない、ピンクがあったら買わなきゃいけないという強迫観念にとらわれていると言えるでしょう。
ここまでくると“認知の歪み”です。心理学で言う認知とは、一般的な認知と違って、考え方やものの捉え方を指します。同じ事件が起こっても、プラスに捉える人がいれば、マイナスに捉える人もいます。これが認知の違いです。
認知は、育ってきた環境や経験、コミュニティなどによって誰しもが歪みを持っています。この歪みには10種類あり、LINEで既読スルーされたら許せない人がよくいますが、これも「LINEがきたらすぐに返事をすべき」という認知の歪みの一つです。つまり、「流行についていかなきゃ」と強く思いこみ、こだわってしまうのも認知の歪みなのです。
あなたは今、流行のファッションを取り入れることを「楽しい!」と思っていますか? それとも「流行についていかなきゃ」とストレスに感じていますか? 一度立ち止まって考えてみると、不安な心が解き放たれるかもしれません。
次回はいよいよ“流行依存”のメンタリティについて、グッと迫ってみたいと思います。お楽しみに!
【山名祐子】

メンタルオフィス「やまなmental care office」代表臨床心理士。
大学院にて心理療法の心得と技術を学び、2013年に臨床心理士の資格を取得する。主に認知行動療法によってカウンセリングをすすめ、心の専門家としてメディア出演をはじめ幅広く活動中。