日本の技術と民主制を実感?”リオ五輪・閉会式”を中国人はどう見たか (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■いいがかりのような反日層の批判意見

 このように世界中の人々が絶賛した閉会式ですが、その一方、日本の左派系の人々は「国辱もの」、「『汚物』が土管から出てきた」「ヒトラーと同じく五輪を政治利用している」など誹謗中傷をネット上に書きこみました。同じく中国の偏向的な愛国層も「右翼安倍の登場に腹が立つ」、「日本国旗を見ると吐きそう」、「4年後は安倍が退陣していますように」と批判を寄せたのです。

 閉会式の映像を実際に見てみると、確かに日の丸はフィーチャーされているものの、過度にナショナリズムを強調した演出は行われていません。北京五輪時の閉会式でイギリスのベッカム(41)、ロンドン五輪時はブラジルのペレ(75)と次回開催国出身の元アスリートが閉会式のメインキャラクターを務めたことを受け、今回の閉会式でアスリートをメインとしなかったことを批判する声もありましたが、アニメやゲームなど日本にはスポーツ以外にも数多くの魅力的なコンテンツが存在しており、自国の首相や世界的に知られたキャラを前面に押し出した今回の演出は妥当なものだったと思います。僕は前述の反対意見は単なる「いいがかり」だと感じます。

 僕が今回の閉会式に対する意見で一番印象に残ったものは、数多くの中国人たちの「一国の首相がステージ出演している! 中国ではありえない!」というものです。中国の国家主席はかつての皇帝と同じく絶対的な権力者で、安倍首相のように自らコメディ役を演じることなどありえません。僕は今回の閉会式を見てあらためて日本の技術の高さや文化の素晴らしさ、民主制の高さを実感しました。2020年の東京五輪は絶対に素晴らしいものになると思います。

著者プロフィール

漫画家

孫向文

中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の31歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。近著に『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)など。

(構成/亀谷哲弘)

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