「ちゃんと説明しなさい」はNG!発言する子になる賢いママの受け答えって?
子どもって、話をする時に「ううんと、〇〇がね……ええっと△△でね……」といちいち前置きが入りますよね。
しかも細切れにしゃべるので、何を言っているのかよくわからないことも多々あります。
そんな時、せっかちなママはついイライラして、「一体、何が言いたいの!」と詰め寄ったり、「じゃあ、〇〇なのね」と結論を急いでしまいます。
でも、意味不明な言葉でもゆったりと構えて、じっくり「そうなのね。うん、うん」「なるほど~」「そうなんだ!」「それで?」と耳を傾けてあげましょう。
十分、話を聞いてもらった子どものほうが、よくお喋りするようになります。
そこで、今日は、『1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子が、子どもの話を聞くことについて、お話します。
■大人だって思っていることをうまく伝えられないことがあるあなたはこんな経験はありませんか?
子育てセミナーを聞いてとても感動したので、参加しなかったママ友に内容を教えてあげようと思いました。
その感動を、うまく相手に伝えられない……そんなことってありませんか?
子どもと同じように「あの」「その」「えっと」の言葉が多く入ってしまうこともありますよね。
自分では十分理解しているつもりでも、これを相手にわかるように伝えるのは、かなりハードルが高いことなんです。
更に「セミナーの感想を文章にまとめなさい」なんて感想文を求められると、鉛筆が止まってしまうことだってあります。
子どもはまだ母国語を獲得している真っ最中。
思っていることの3分の1も言葉には出来ませんから、考えながら話す時「ううんと、ええっと……」と自然となってしまいます。
■授業中、発言できない子にしない
筆者は子ども達に文字を教える授業をしていますが、例えば“ほ”の間違った例として、右側の部分で突き出た“ま”を黒板に書いてみせます。
「どこが違うでしょう」と質問すると、「ハイ、ハイ、ハイ」の嵐。
「はい、〇〇ちゃん答えてください」と指名すると、「ううんと、えっとねえ、そこが、ううん……△※■〇※◇▲▽」となってしまう生徒が多いです。「右上が突き出てしまっています」と説明できる子はわずかです。
でも、決して「もっと分かりやすく説明しなさい」とは言わないようにしています。
もし、教師側が無神経にこう命令してしまうと、その子は次から、「うまく説明しなかったら叱られる。お友達にも馬鹿にされて笑われる」と臆病になり、発言をしない消極的な子になってしまうからです。
子どもは頭の中には言いたい答えがたくさん詰まっています。
ですから「うん、そうなんだ。よく手を挙げて発表できました」と褒めてやります。
それでだいたい満足します。
■遠足の思い出保育園で動物園に遠足に行きました。翌日には壁面にパンダやライオンの可愛い絵が展示してあります。
その中にわが子の絵がただ赤や青でグルグル描いてあったら、「一体これはなに? なんの動物だかわからないじゃないの」と他の子どもの絵と比べて悲しくなってしまいます。
出来栄えのわるい作品に落胆し、「お絵描き教室にでも通わせようかしら……」とお絵描き指導をしたくなりますが、そこはグッと我慢しましょう。
丸でグルグル描いていて大人には何の動物かわからなくても、子どもなりに一生懸命表現しているのです。たくさんの感動をして子どもなりに描いているのです。
たとえママが「これなあに? 虎さん描いたのね」と言って、「違う、象さん」と答えたら「あら、象さん描いたのね。上手ね」とそのグルグルを褒めてやりましょう。
いかがでしたか。
子どもが表現できていることは、思っていることのうちのほんの少しです。
幼い子どもに「大人がわかるように説明してほしい」と思うのは大人が満足を得たいだけ。
確認行為であるテストのような尋問をするのは控えましょうね。
【参考・画像】
※ 『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』
※ 『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』
※ Boris Bulychev、Yuganov Konstantin / shutterstock
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・20年間学習塾を経営、現在は著者・講演家として活動。自閉症児の母。著書は『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』ほか多数。
オフィシャルサイト http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/