真田家家紋でありながら副葬品としても有名な「六文銭」の意味や意外な歴史 (2/2ページ)
ちなみになぜ、幕府は「六道銭」禁止令を出したのだろうか。特に大きな理由としては、このしきたりは、「通貨の流通にとって有害である」と考えられたからである。
江戸時代の日本はいわゆる産業革命をまだ迎えてはおらず、且つ紙幣もまだ登場していなかったため、貴重な金属を原料とする貨幣の製造は、大変コストがかかった。そのため、例え1人の死者のための「六道銭」は小銭であっても、大勢の人々がこのしきたりを実行すると、結果として大量の貨幣が流通の場から消えることになり、貨幣経済を破綻させてしまう危険があるからであった。
同じような「六道銭禁止令」は、中央政権である幕府だけでなく、各藩でも発令されたようである。しかしこちらも、結局ほとんど守られていなかったという。
参考文献:銭の考古学