子どもを襲う原因不明のまひが流行!? 可能性の1つ「エンテロウイルス」の症状・予防法は? (2/2ページ)
しかし、子どもはまだウイルスに対する“抗体の絶対量”が大人と比べて格段に少ないということが1つと、発達段階では免疫が強くないので、ウイルスの生体侵入を容易にし、発症しやすくなります。
それにより“エンテロウイルスD68”も多くの大人では免疫が排除してくれるのに対し、子どもは免疫があまり強くないために感染しやすくなってしまうのです。
決して大人に感染しないというわけではなく、“免疫の差”によって感染しやすくなってしまうと言えます。
■原因不明のウイルス、対策・予防法はあるのか?
前述したようにウイルスが原因となりますので、確実な治療法はありません。
しかし、国立感染症研究所感染症疫学センター室長によると「ウイルス感染と麻痺の関係は調査中だが、子どもに発熱などの症状があって手足が動かしづらい時は、速やかに小児科を受診してほしい」とあります。
「風邪かな?」と自己判断してしまうと後々に重症化してしまう危険性もあるので、早めの受診をしましょう。
確実な治療法がない以上、やはり重要になってくるのが“予防”です。
エンテロウイルスD68の感染経路としては“飛沫感染”によるものです。
これはウイルスに感染している患者さんの咳やくしゃみなどの唾液を介して感染するものをいいます。
感染予防のためにも“咳エチケット”をしてもらうことが重要なのですが、自分自身でも予防を心がけましょう。ウイルスは口や鼻から侵入してきます。
手にウイルスがついていて、直接それを口にしてしまうことによって感染してしまうこともありますので、手洗い・うがいを習慣付けるようにしましょう。
同時に誰が患者さんなのかわからないと思いますので、自己防衛のためにもこの時期にはマスクを着用した方が良いと考えられます。
このように普段から予防をしておくと“エンテロウイルスD68”のみならず、他のウイルスからも身を守れるようになりますので意識をしてみましょう。
【参考・画像】
※ Yahoo!ニュース
※ 国立感染症研究所
※ Kaspars Grinvalds、Quinn Martin / Shutterstock
【著者略歴】
※ 川上 智史・・・北里大学大学院医療系研究科医学専攻博士課程修了、医学博士。予防医学を専門とし、医学的に美と健康に主眼を置き研究を続ける。各種教育機関や講演会において予防の重要性を啓発している。