【妊婦さんの基礎知識連載】#11 妊娠後期 10ヶ月は「兆候」が来る!破水やおしるしのサインとは
妊娠10ヶ月(36週~39週)は、いよいよ出産の準備が整う時期です。
赤ちゃんの体重はおよそ3,000g、身長は50cm程度まで成長しています。
今回は助産師である筆者が、妊娠10ヶ月の状態についてご説明したいと思います。
■妊娠後期、母体にはどんな変化がある?(1)おりものや尿漏れが増える
妊娠10ヶ月に入ると、白っぽいおりものが増えてきます。大きくなった赤ちゃんがママの膀胱を圧迫するため、ちょっと腹圧がかかっても尿漏れが起こりやすくなります。
ただし、動くたびにチョロチョロと水っぽいものが出る場合や、明らかに生臭いようなにおいがする場合、“おりもの”だと思っていてもいつもよりもなんだか水っぽいと感じる時は、もしかしたら“破水”かもしれません。
自分で判断が付かない場合は、かかりつけの産院に連絡をして確認してもらいましょう。
破水をして時間が経ってしまうと、感染のリスクが高まるので注意が必要です。
(2)お腹が張りやすくなる
“前駆陣痛”が起こることがあります。
陣痛は60分に6回、つまり10分に1回程度で規則的にお腹が張ってくることをいいますが、規則的ではなくても頻繁にお腹が張ることが増えてきます。
回数や強さは不規則だけれど、今までよりも頻繁に張りを感じる時は“前駆陣痛”かもしれません。まずは焦らずに、痛みが整ってくるのを待ちましょう。
不規則といっても、10分以内の短い間隔で頻繁に張る場合は産院に連絡することをおすすめします。
(3)胃がスッキリする
赤ちゃんが下におりてくるので、苦しかった胃がスッキリすることがあります。
そのせいか、最後の1ヶ月で食欲が増すこともありますので、急激に体重が増えてしまわないように注意しましょう。
■いよいよ「その時」!お産の兆候3つ
お産の兆候は3つあります。
(1)陣痛
まずは陣痛です。37週からは“正期産”に入りますから、もういつ産まれても大丈夫な時期です。
規則的な痛みや、強い張りを感じた場合は時間を測りましょう。10分おきに感じる時は陣痛の開始かもしれません。
何時何分に始まったかチェックしておきましょう。“分娩所要時間”に必要な情報です。
(2)産徴(おしるし)
透明のおりものに、すーっと赤い線が入るように確認されます。ちょっとベタッとした生理の時の血に似ていることもあります。
サラサラと流れるような赤い出血がある場合は、すぐ産院に連絡します。
(3)破水
動くたびに少しずつ水っぽいものが出てくるのを感じる時は破水の可能性もありますので、すぐに産院に連絡をしましょう。通常、破水して出てくる羊水は透明です。
やや出血が混じってピンク色の場合もあります。それが、便が混じったような茶色っぽいものや緑っぽいものの場合は、すぐに受診した方が良いでしょう。
破水をした場合、最後、入院の前にシャワーでも浴びたいと思いがちですが、浴びてはいけません。感染のリスクがあります。
■交通手段を確認しておきましょう家に家族がいて車を出してくれる場合は大丈夫ですが、1人でいる場合は、いざという時の交通手段をきちんと確認しておきましょう。今は、“陣痛タクシー”というサービスなどもあります。
前もって予約をしておくと、陣痛時に優先して配車してくれたり、行き先が登録されたりしているようです。
いかがでしたか?
いよいよいつ産まれてもおかしくない時期に入りました。
「陣痛が来たらどうする? 破水したらどうする?」ということを、パートナーとしっかり話し合っておきましょう。
産後のスケジュールはもちろん、上の子がいる場合は面倒をどうするか、出産時の付き添いはどうするのかなども、きちんと決めておくことで安心の出産につながります。
不安や慌ただしさも増大する時期ですが、早めに環境を整えてのんびりし、、気もちにゆとりが持てるようにしましょう。
良いお産とは、何よりお母さん自身が「いいお産だった」と思えるかどうかです。
待ちに待った赤ちゃんに会えることを楽しみにしつつ、元気な赤ちゃんを産んでくださいね!
【著者略歴】
※ 城所眞紀子・・・社団法人 Newborn Family サポート協会代表理事/母子の心身の健康に関わる専門職でチームを組み、現在は主に産前産後の自宅訪問によるサポート活動をおこなっている。助産師・2児の母。
HP:http://familiko.jp
【画像】
※ ingret、Kzenon / Shutterstock