キリオスが故障でプレーを断念、マーチェンコが4回戦へ [全米オープン] (2/2ページ)
キリオスは必ずしも彼らしくない、落ち着いたベースラインプレーをしていたにも関わらず、「感触のよくない」ワイドなフォアハンドを数本打ち、9ゲームが過ぎたあたりで痛みのサインを見せ始めた。
第2セット2-2のときにキリオスはマーチェンコが放ったシャープなアングルショットを拾うため前方にダッシュし、ぎりぎりで体を伸ばして辛うじてラケットでボールをすくうとそれをネットの向こうに沈ませ、バックスピンのかかったほとんど止まるようなボールでそのポイントをつかんだ。しかし、走った勢いで、キリオスはほとんど主審の椅子の近くまで滑り、彼は左膝をコートで擦って血まで滲ませながらコートに膝と手を突くことになった。
第2セットでブレークされて4-5とリードされたあと、キリオスはまた腰を曲げ伸ばしし、ストレッチするような動きを見せた。
「こういう問題を抱えてプレーするのは、精神的にきつい」と彼はのちにこぼしている。
そのセットが終わったとき、キリオスはトレーナーとともにロッカールームに向かったが、治療後も状態は改善しなかった。彼はポイント間にほとんど動かず、トレーナーを呼び、ののしり声を挙げ、一度などはまるでバスにはねられたかのようにうめき、そういったことに第3セットの大部分を費やした。
「ただイラついているのか、故障の痛みが本当に彼を苦しめているのか、決してわからないから、僕はただ集中し続けるよう努めていた」とマーチェンコ。
第3セットで1-4となったとき、キリオスはコートサイドの自分の椅子に恐る恐る慎重な動作で座り、トレーナーと話している間、タオルで頭を覆っていたのだが、そのあとは涙をにじませているように見えた。そしてその数ゲーム後、彼は棄権を決めた。
「僕は今、少しショックを受けている」----白いドクロと星のあしらわれた赤いシャツを身につけたマーチェンコは、試合直後にこう言った。
「ニックのために、本当に残念に思う。こんな形で勝ちたくはなかった……でも、勝利は勝利だ」(C)AP