世界のベストセラーを作った「日本マンガ史」解体“深”書!(5)雑談を好む漫画家が多かった (2/2ページ)

アサ芸プラス

その漫画家は、誰でも知っている超大物なのだが、実名を明かすわけにはいかないだろう。

「鉄人28号」や「バビル2世」などを生んだ横山光輝を担当していた時のこと。編集部にかかってきた電話に出た編集長が、最大限の敬語を使い、電話に向かってお辞儀をしながら私を手招きする。

「横山先生からだ。設定を根底から変更したいから、キミとじっくり話し合いたいというんだ。今すぐ出られるか?」

 入稿作業の途中だったが、横山宅に急行する。

「おぉ、来たか。三麻(サンマー)はつまらなくてな。今日は徹夜を覚悟しろよ」

 何のことはない。麻雀のメンツが足りなくて、編集長に難癖をつけて私を引っ張り出したのだ。その後も毎月のように、いろんな理由をつけては呼び出されたものだった。

志波秀宇(しば・ひでたか)<漫画 研究家>:昭和20年東京生まれ。早大政経学部卒。元小学館コミックス編集室室長。元名古屋造形大学客員教授。小学館入社後、コミック誌、学年誌などで水木しげる、手塚治虫、横山光輝、川崎のぼるなどを担当。先頃、日本漫画解説の著書「まんが★漫画★MANGA」(三一書房)を出版した。

「世界のベストセラーを作った「日本マンガ史」解体“深”書!(5)雑談を好む漫画家が多かった」のページです。デイリーニュースオンラインは、横山光輝志波秀宇藤子・F・不二雄漫画家漫画カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る