【元園長先生の☆保育園あるある】#3 お友だちと食べると嫌いなものも食べられちゃう!
ママが普段みることのない園児達の日常、そして可愛い園児たちがみせてくれる“あるある行動”について、元保育園園長の筆者がシリーズ連載でお届けしています!
第二回は『保育園ではすぐに寝ちゃうから不思議! 「トントン」の効果って?』をお届けしましたが、今回の保育園あるあるは、“保育園のお昼ご飯あるある”についてです。
今回は、ママの悩みの種でもある“好き嫌い”についてお話していきたいと思います。
■好き嫌いが出るのはなぜか1歳を過ぎると完了食になり、食事のバリエーションも増えていきます。
子どものために腕によりをかけておいしいものを作っても、全く食べてくれないとショックですよね。
それまで食べていた野菜も、なぜか急に食べなくなったり、初めて食べるものを見ただけで嫌がったりと、成長の段階で変わる“好き嫌い”。
味覚の発達や、心の成長によって好き嫌いが出てくるのです。
■保育園では食べてくれる理由3つ
普段好き嫌いがあっても、保育園では完食している子どもはとても多くいます。
保育園と同じメニューにしても家庭では残してしまう子どもたちは、なぜ保育園だと食べるのでしょうか。
その理由として大きく3つのことが考えられます。
(1)褒められたい
保育園の子どもたちはみんな大人に褒められることが嬉しくて、よくお手伝いをしてくれます。
給食の時にも先生に褒められたいために苦手なものでも頑張って食べるのです。
「先生見て~! ほら、お皿ピカピカでしょう!」という子どもの自信に満ちた声に対して、先生は大げさなまでに、めいっぱい褒めます。
(2)ライバルに勝ちたい
3歳くらいになると、給食を完食した子が先生に褒められているのを見て、悔しいという思いが出てきます。
いつも褒められる子をライバル視して、その子に負けたくなくて苦手なものを頑張って食べる姿は、とても子どもとは思えないほどです。
こういう経験が、これから先、受験や就職、社会人となった時の土台となっていくのだといつも思います。
(3)お腹がすいている
保育園の子どもが給食をよく食べる理由は、実はとっても単純明快。
保育園では午前中に体をたくさん動かして遊ぶため、とてもお腹がすくのです。
家庭だとご飯の前にお菓子を食べることもありますが、保育園だとそうはいきませんよね。
子どもながらに、保育園にはお菓子がないから食べられないということも分かっていて、給食をしっかりと食べるのです。
■夕飯を無理に食べさせなくてもOK家庭でもきちんと栄養のある食事を食べさせなくてはと、つい嫌いなものでも食べて欲しいと思ってしまいますが、保育園でバランスの良い食事をとれているのであれば、夕食を無理に食べさせようと頑張りすぎなくても大丈夫です。
無理強いさせて、子どもが食べること自体を嫌になってしまうと全く食べなくなってしまうこともあります。
食事の内容よりも、規則正しい時間に食べるということ、特に朝ご飯は早起きをしてちゃんと目が覚めてから食べさせてあげることが大切です。
お休みの日には子どもと一緒に料理をするのも、食への関心が高まり食べようと思うきっかけになりますよ。
給食の時間は、どのクラスもとても楽しそうな子どもたちの会話や笑い声が聞こえます。
食事のマナーはきちんと教えていますが、決してその楽しい雰囲気を壊したりはしません。
叱られながら食べるご飯はおいしくは感じないのは当然のことです。
家族で会話をしながら楽しく食事をすることが最も大切な家庭での食育ですよ。
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※ Oksana Kuzmina, Andrey_Kuzmin / shutterstock
【著者略歴】
※ 藤實 智子(ふじみともこ)・・・元認可保育園園長。現在は一時保育室「ママズスマイル」の施設長として0歳から6歳までの児童を預かる。同時に、なぜ保育士が増えないのか、待機児童が減らないのかという問題を現場の立場から考え解決するため、保育施設のサポートや保育士の相談事業等を行う。