【テキトー母さん流☆子育てのツボ!】#44 思いやりのある子に育ってほしいのですが
「1人でできる子になる『テキトー母さん流』子育てのコツ」の著者の立石美津子が、ママ達の育児の素朴な疑問に応えるQ&A連載、【テキトー母さん流☆子育てのツボ!】をお伝えします。
第43回は『わが子が褒められたとき、どんな反応をすれば「親バカ」と思われませんか?』の疑問にお応えしましたが、第44回のテーマはこちら。
■思いやり?優しさ?人に迷惑をかけない?「思いやりの心を持ちなさい」「お友達に優しくしなさい」と口で伝えても、残念ながらこれらが育つことはありません。
親が実際に行動に移して手本を示し、これを子どもが目にする機会がなければなかなか身には付かないものです。
たとえば、最も身近な電車の中でも。
ワーッと乗車してきて、「そこの席、空いているからさっさと座っちゃいなさい!」と椅子取りゲームのように競って席取りをさせたり、前にお年寄りが立っているのにスマホに夢中で席を譲らなかったり。
お菓子を食べさせて粉をこぼしたまま下車したり……。
「人に優しくしなさい」と言いながら、そんなことを子どもにさせていたら、“相手を思いやる心”なんか育ちようがありません。
子どもに注意するよりも良い手本を親が示しましょう。
■子どもには、自分の意見を優先させてあげましょう
子ども同士が集まるとおもちゃの奪い合いになることがありますが、そんなときはついママ友同士の人間関係を大事にして、“お友達に譲ること”を優先させていませんか?
たとえば、公園でケンカが起きたとします。
Aちゃんが、「バケツで遊びたいな」と、思ってBちゃんのバケツを取ろうとする。
Bちゃん「貸したくない」と思って貸そうとしない。
そこに、ママ達の参上です!
Aママ「お友達のバケツを欲しがったらダメでしょ!」
Bママ「意地悪しないで貸してあげなさい」
でも、子どもはどう思っているでしょうか?
Aちゃん……どんなにほしくても希望を言ってはならないと思う。
Bちゃん……自分の気持ちよりも他人を優先しなくてはならない。
両者ともに怒られるのが嫌だから、また大好きなママから「いい子」と思われたいために、感情を抑えるようになってしまいます。
■無理に平和的解決を望まないAちゃんのママ
「あれで遊びたいよね(共感してあげる)。……少し間をおく……噛みついたり叩いたりしないで『貸して』って言ってみようか」と手に入れる手段を教える。
Bちゃんのママ
「まだ遊んでいたいよね(こちらも、共感してあげる)。……少し間をおく……でも、貸してほしいんだって。どうする?」
もし、相手が貸してくれず、丸く収まらなかったらそれはそれでいいのです。
平和な解決ばかりを望まないでください。
そして、その後、次のように対応しましょう。
Aちゃんママは「残念だったね。大事なバケツだから貸してくれないみたいだね」と言い我慢させます。
これでAちゃんは「世の中は自分の思い通りにならない」ことを学びます。
Bちゃんママも「意地悪しないで貸してあげなさい」と脅迫してはなりません。
Bちゃんはきっと自分も貸してもらえないとき、「貸したくない」と言っている相手の気持ちが分かるようになるでしょう。
それから、まだケンカをしていないのに「仲良く遊ぶのよ。」と釘を差すのも控えましょうね。
“思いやり・優しさ”は経験を通してしか学べません。
公共機関での親の姿勢や、子ども達がケンカしそうになったときは、大人の介入を最小限に抑えるなど、時と場合による上手な対応をしていきましょうね。
【参考】
※ 『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』
※ 『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』