映画・小説化で盛り上がる!「国士舘高校・大学」ハチャメチャ最強伝説!(3)天ぷらうどんを投げつけた (2/2ページ)
今考えても情がある学校だったなぁと思います」
再び高瀬監督に「そんな緊張の連続で、中退することは考えなかったのか」と聞くと、
「いやいや、入学当初は毎日、思っていました(笑)。でも先生から『ここで逃げたらこの先、何かあるたび逃げ道を探す人生になるぞ』『だが、今を耐えたら、何があっても乗り越えられるようになる。頑張ってみろ』と。で、とりあえずふんばって、気がつけば大学まで7年間過ごすことに」
卒業後に、当時のケンカ相手と街で遭遇することもあったという高瀬監督だが、
「いつだったか、京王線沿線で番を張っていた朝高OBが『お前が士舘じゃなくて、俺が在日じゃなかったら友達になれたかもな』と。『じゃあ、軽く飲みに行くか』と言うと、『お前とは行けない。周りの目があるから』。相手のことは認めつつも、何があっても迎合はできない──。そんな彼らの立場に、逆に同情したこともあります」
お互いが「最強高校」だというプライドをかけ、激突した国士舘と朝鮮高校。そんな映画に若い女性ファンが集まる──。目的すら見いだせない者が多い現代の若者たちにとって、破天荒ではあるが、当時の国士舘生のやり場のないエネルギーはまぶしく映るのかもしれない。