金正恩氏の「核爆発」が止まらない理由 (2/2ページ)
金正恩氏が目指しているのは恐らく、どの国も北朝鮮の人権問題などまったく顧みられなくなるほどに、自国を取り巻く政治環境を変えることだ。そのための手段が「核の恐怖」なのである。日米韓がどのような迎撃システムを築こうとも、「北朝鮮からの核攻撃を100パーセント防ぐのはムリだ」と世の中が認めるほど、質量ともに十分な核戦力を持とうとしているのだろう。
まだ32歳の彼が、一部にある体調不安説を克服し、今後も健康を維持して生き続けるとしたら、50歳になるまでにどれほどの核兵器を手にすることになるのだろうか。考えるだけで恐ろしいではないか。
いま、正恩氏の暴走を止めるための決定的な手段は、ほとんど議論されていないに等しい。そのような手段がどこかに存在するとしても、北朝鮮が核兵器を数個しか持っていな状況と、100個以上持ってしまった状況とでは、実行する際のリスクに天と地ほどの差がある。
ある意味で正恩氏には時間があるが、われわれにはさほどの猶予が残されていない。そろそろこうした現実を、メディアや政治が本気で議論すべきではないのか。